はじめに

このブログを読んでいる、そこのあなた!突然ですが、目が見えない人を札幌から東京まで連れて行って、サッカーの試合をさせてください!

そんなことやったことない?考えたこともない?じゃあ、あの日の僕と全く同じ状況ですね(´∀`)

これは、どこにでもいる普通の人が初体験ばかりで大変で必死の環境の中で、気づいたらめちゃめちゃ楽しんでいて、忘れられない思い出になるまでのお話です。
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日本選手権の試合の様子!

第2回
初のブラサカ観戦。日本選手権遠征が楽しすぎた結果、「今年の思い出ベストテン」で見事1位に輝いた話。

これよりスタート。

※注意

第2~4回はあくまで「つい最近ブラインドサッカーを見始めた"僕"」個人の私見が大きく入ってきます。チーム関係者やサポーターの総意ではありません。また、ずっとブラサカを見続けてきたサポーターや関係者の方々、また視覚障害関係者から見ると、的外れな発言、事実齟齬、失礼な発言があるかもしれません。表現は十分に気をつけさせていただきましたが、不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ございません。



Ⅰ.初めてのブラサカ。2014年世界選手権をネット中継で見る(`ω´)


初めてブラインドサッカーの試合を観たのは、インターネット中継。昨年11月に東京・渋谷で開催された世界選手権で日本代表の試合でした。

もうこのときの衝撃っていったら半端じゃありません。喫茶店で小さいスマホの映像にのめりこみ、熱中しすぎて口の空いていた財布を床に落としてしまいました。500円玉がどこかにいって凹みましたorz

でも、500円玉の数倍は価値のある時間でした。確実に。



ブラインドサッカー世界選手権 日本戦ダイジェスト(15:40秒と少し長い動画ですが、最初の1分だけでも観てください!)


アイマスクをしている状態で走ってる!

てか普通にドリブルして相手のディフェンスぶち抜いてる!

何度も何度もパスしてる!!なんでや!なんでできるんや!((((;゚Д))))

そして何より、ゴールした瞬間に静かにしてた観客席が爆発したように盛り上がるのめっちゃ楽しそおおおおおおおヾ(*´∀*)


想像していたものよりも遥かに見ていて面白い。大会期間中、日本代表の試合はほぼ全試合リアルタイムで観ていました。

決勝トーナメントで中国代表にPK負けした瞬間は布団の中で「むわあああああ」と言いながら七転八倒転げ回りました。足で毛布と掛け布団を部屋の隅までぶっとばしたところで、こんなにのめり込んじゃったならこのスポーツもちょっと追っかけてよう、と息も絶え絶えの中で決めました。


振り返って今思えば、あの500円玉、見つかるわけないんですよね。だってプレーの1分1秒も見逃したくなくて、全然探さなかったんだから。




Ⅱ.ナマーラ北海道の日本選手権の帯同スタッフに誘われる。開始15分、不安はいきなり頂点に。


ただの"ミーハーなブラサカファン"な僕に転機が訪れたのは、6月下旬。

翌7月に行なわれる日本選手権への帯同ボランティアスタッフの募集が始まりまして。まあ有能な人が誰か行くでしょ~と思ってたら、出発の1週間前ぐらいに高橋から電話が来て、スタッフとして協力してくれないか?と。

僕はスポーツチームのスタッフの経験は一切無く、むしろ不器用でどこに行ってもポンコツ、ポンコツと言われるのですが、それにも関わらず誘ってきたということは、よっぽどピンチなんだということはわかりました笑。

何かの縁かなと思ったし、何より去年ブラサカをネットで見て、一度現地で見てみたかったという下心もありました(・∀・)ww


後日、「スタッフって何をどうすればいいのー?」と尋ねると、「うーん、、、水とか」以外、当日まで何も説明が無くて、凄くドキドキさせられたのは名誉にかけて黙っておきます←


710日(金)の15時頃。待ち合わせの札幌駅にいると、高橋監督と若手選手達4人がやってきました。若手選手と言っても3人は学生なので、部活の遠征と引率の先生みたいな絵でした。笑


みどりの窓口で障害者手帳を見せて障害者運賃の切符を買う、という初めての経験を高橋とやった後に、パソコンでふわっと調べた視覚障害者の誘導方法で、右ひじを戸谷くんに掴んでもらい、駅のホームまで連れて行きました。

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(画像:URL http://home.c00.itscom.net/t2oho4no/fukusitaiken/yuudou/yuudou.htm より引用)


電車に乗り込む際に高橋が「電車に乗るよー、(電車とホームの)隙間に気をつけてー」と注意していましたが、みんな慣れた様子でひょいと乗っていました。

電車に乗ると新千歳空港行きが結構混んでいて、選手達は2人座って2人立っていて。ちょっと後ろに僕と高橋が2人で立つという構図になりまして。

4人で楽しそうに話しているのを見て「なんだ、仲良いじゃん^^と僕は微笑ましく見ていたのですが、高橋の表情は固く。どうしたのかな、と思っていると、ぽつりと一言言いました。


「移動中に怪我しないように気をつけて誘導しないとな...。」


あ、と思いました。

そうなんです。彼らは電車の中で自分達の周りにどれだけお客さんがいるのかわからないんです。電車が揺れて、後ろからちょっと押されただけでも転倒するかもしれない。バランスを崩したときにどこに足をついたら安全かすら判断できない。

先程、部活の遠征のようだと言いましたが、普通の高校生は電車の中で滅多なことで怪我はしません。せいぜい、調子こいて騒いで、そのせいで怪我しちゃうぐらいでしょう。部活のそれとは大きく違うことに、この時気がついたんです。

ましてや、これから駅に着いたら、空港内を歩いて飛行機に乗り込み、羽田から交通機関を乗りついで宿泊先のホテルまで行く道中、何がきっかけで怪我に繋がるかわからない。

怪我をすると試合に出られない。私たちスタッフは一時も油断できないんだと。

僕はスタートして15分で、ようやく自分の責任の大きさに気がついたのでした。

なんだよ、「水とか~」じゃねえよ!!ヽ(`Д´#)ノ ←心の声





Ⅲ.照りつける太陽!猛暑!ここで大会についてまとめます。


東京は腹が立つぐらいの快晴!そして腹が立つぐらいの猛暑日!!
スタッフ・選手は全員無事に宿泊先のホテルへ到着し、一泊。翌日7月11日(土)、ブラインドサッカー日本選手権の会場となる、アミノバイタルフィールド(味の素スタジアムの横)へ向かいました。

昨日の電車、飛行機、バスの乗り継ぎなどを、見様見真似の誘導で乗り越えた僕としては、ホテルから会場までタクシー移動と聞いて内心ほっとしていました笑
この時点で、既に選手達の凄さに少し気がついていました。僕みたいな始めて誘導する人にも、自分の身を任せて素直について行けるんですよね。僕だったら自分の身を自分みたいな不器用ポンコツマンに任せるなんて絶対無理(´∀`)ww
それに、若手は学生orつい最近まで学生だった子達ばっかりだし、大人の選手の方々も話をしてて面白いので、何も気兼ねなく楽しい関係を築けていました。
おかげさまでスタート時点では緊張でガチガチの僕でも、なんとか東京までたどり着くことができました。

で、早朝にスタッフで大量の水とスポーツドリンクを購入しました。
大会の2日間はどうしようもないくらい酷暑で、道民には慣れていない東京の纏わり付く暑さ、とてもこれからサッカーをするとは思えない灼熱の環境。スタッフ初体験の僕でも、水分補給が非常に重要になるであろうこと。もし何らかのアクシデントがあったら、選手のプレーに大きく影響を与えるだろうことはすぐに理解できました。
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アップの様子①
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アップの様子②
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あの厳しい環境、写真から伝わらないのが悔しい!w

いやね、本当にね、何回も言うけど「水とか」じゃねえよ!笑
責任重大じゃねえかヽ(`Д´#)ノ
まぁいいけどねww


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さて、一転して競技の話に参りましょう。

ブラインドサッカーの国内2大大会のひとつ、7月に行なわれる「アクサブレイブカップ日本選手権」は、加盟している国内14チームが一堂に会し、2日間かけて優勝を決めます。。
対戦形式はサッカーW杯と同じで、4チームが1グループに入って予選リーグを戦い、各組から勝ちあがった8チームで決勝トーナメントに進出します。
また、各グループで下位に終わったチームは、順位決定トーナメントへと回ります。14チーム全てに順位が付くので、殆どのチームが2日で計6試合を戦うタイトな日程です。

予選Bグループは、
新潟フェニックスファイヤーズbuen cambio yokohamaたまハッサーズ、そしてナマーラ北海道の4チーム。

新潟フェニックスファイヤーズ東北・北信越リーグ(15年秋からは北日本リーグに改編)で3連覇中の経験豊富なチーム。

buen cambio yokohama(ブエンカンビオ ヨコハマ)は日本代表キャプテン落合選手が率いていて大会準優勝の経験もあります。
動画は2ヵ月前の5月の練習試合で落合選手が北海道相手に4人全員をぶち抜いてゴールを決めるシーン。
たまハッサーズは毎年優勝候補に挙げられる言わずと知れた日本ブラインドサッカー界の超強豪
何度も優勝経験があり、「目指すは世界一のチーム」という目標設定から既に凄い。

その中に北海道((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

さて、そのナマーラ北海道ですが、なんと今大会が初めての試合になります!
平たく言いますと、公式戦をするのが初めて!
しかも周りにチームが無いので、「練習試合ですら1~2回しかやったことがない」という状況!
つまりメンバーの殆どが"ほぼブラインドサッカーの試合をやったことがない"人達ばかり!

どう考えても勝てるわけないんだなぁ(´・ω・`)

というか、
実際に試合をするとどんな感じになるかすらいまいちよくわかってないんだよなぁ( ^ω^)www

そもそも大会ルールとかもあまりよくわかってないという...。
とってもふわふわした感じでしたww

ただ、その分サッカー経験者は多かった。GKは勿論として←、監督、選手、スタッフ、果てはスポンサーまで、サッカー畑の人達ばっかりだったので、「こんな感じじゃね?」「こうやったらいいんじゃない?」を積み重ねてチーム作りをしてきたようでした。(勿論ネットを通じてブラサカの映像を見たりはしていましたが)
今思えば、そういった環境が、"(精一杯良い言い方をすると)良い意味で既存のブラサカチームっぽくないチーム"になったのかなと思います。

『常識的に考えて、6試合全てで敗戦するだろう。あわよくば1点でもゴールを決めれれば...(´・ω・`)』

チーム関係者には言えませんでしたが(ブログなので正直に言いますと)、実は僕はこっそりとこう思っていました。
楽しそうに試合の身支度を整える若手選手達を見て、「ボコボコにされなきゃいいなぁ.......」って、このときは本当にそれしか願っていなかったんです。




Ⅳ.「あれ?思ったよりもやれてないか・・・?」予選リーグで自信を掴む。

開会式などを終え、早速予選リーグ第1試合です。

新潟フェニックスファイヤーズ戦。初めての試合です!
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ここでお断りですが、僕、このとき水作業が必死すぎてあんまり試合覚えてませんww。とにかく、試合もそうだけど、オーダー表とかタイムアウトとかハーフタイムのベンチ交換とか、何もかもが初体験すぎて試合じゃないところでも大変だったのは覚えてます。

結論から言うと、0-1で敗戦しました。

ただ、僕が想定していたよりも遥かに"やれている"という感覚。このときは悔しさよりも、1失点でホッとしたというか、胸を撫で下ろしました。


続いて、buen cambio yokohama戦。
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試合が始まると、2ヶ月間悔しさの中で練習を重ねてきたディフェンスが力を発揮します。北海道のディフェンス2人が落合選手に常に付き、身体を寄せて自由にプレーさせません

ドリブルに持ち込もうとする落合選手に対し、スピードを付けさせないようにマンマーク。時おり厳しくチェックをして、自由を奪い、選択肢を出来る限り少なくしていきました。(それだけ絞ってもシュートまで持ち込めてしまうのが落合選手の凄さなのですが(´・ω・`) )
ディフェンスは、岩見沢での練習試合からたった2ヶ月間で、見違えるように成長していました。

攻撃は連携が合わずチャンスを作らせてもらえませんでしたが、守備が頑張り、前半はなんと、0-0で終了! もう僕はこの時点で泣きそうになってました(´;ω;`)←早すぎ
まさかのジャイアントキリングなるか?(^ω^ ≡ ^ω^) なーんて甘い考えは後半、あっさり打ち消されます。
DF本間が、『ノーボイ(ノースピーキング)』の反則でPKを取られてしまいます

ブラインドサッカーは、選手同士の危険な衝突をさけるために、スペイン語で"行くぞ!"という意味の「ボイ!」と1~2歩踏み出す毎に言わないといけないのですが、これを言わなかった場合、危険なプレーに繋がるということで、『ノーボイ』というファウルで相手にフリーキックが与えられます。で、ペナルティエリア内で言わなかったので、PKと、、、。
かなり初歩的なブラサカ特有のミスなので、試合経験の少なさが故の、悔しすぎる反則でした。

横浜はPKをゴール上段にキッチリと決め込み、先制点を奪われてしまいます。しかし、その瞬間は、何度もつぶされながらも繰り返し続けた、粘り強い攻撃から生まれました。
ボールを持った戸谷が右サイドからドリブルで上がっていき、ペナルティエリアに入る辺りから強烈なシュート!これが、なんと、相手DFの体と被ってGKからシュートが見えず、脇をかすめてゴールネットに突き刺さりました。
猛烈に湧き上がる北海道ベンチ。待望のチーム初得点は、「シュートは打たなければ入らない」という言葉がピッタリの形で、戸谷の足から生まれました。

しかし、(引き分けいける?!)という僕の消極的な願いは、落合選手の素晴らしいドリブルの前に力尽き、2失点目
その後は両チームゴールが生まれずタイムアップ。1-2で敗戦するも、この2ヶ月間の努力は確実に実を結んでいると、チームの誰もが自信を掴みました


予選リーグ最終戦となる3試合目、たまハッサーズ戦。
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もう失うものは何も無いですし、圧倒的な力の差がある中で、選手達は果敢に挑んで生きました。

たまの前線には、日本代表FW黒田選手。開始早々、相手のDFに揺さぶりをかけるような駆け引きを展開。また、足元の技術も素晴らしくて、もう、凄い上手いΣ(・∀・;) たま攻撃陣にかなり押されるも、精一杯のディフェンス。とにかくこの日はディフェンス陣が頑張りました。
前半は0-0で終了
まさかの展開に僕は完全に浮き足立って、給水を渡す手が震えていました。でも、それを受け取る選手達の手はしっかりしていました。

後半。
北海道は2-1-1のフォーメーションだったのですが、コレに対してたまの1-2-1が完璧に機能し始めます。GK芳賀が壁伝いに投げたボールは、前線で待つ福地と戸谷の足元に入る前に、たまの中央で左右に構える2人がそれぞれ勢い良く壁に飛び込んで、途中でカット。そのまま前線へ。この展開が多くなって、たまのマイボールの時間が増えて、北海道が攻めの形すら作らせてもらえない、というこう着状態が続いていきました。
しかし、本当に北海道のディフェンスは身体を張って頑張っていました。とにかく寄せて、相手を自由にさせない。場面によっては、ファウル覚悟で止めていきました。横で見ていた僕でも、相手がかなり焦っていたのがわかったので、本当に良いところまでいっていたんだと思います。
刻一刻と時間は過ぎていきます。チーム初の勝ち点、奪取なるか?

終了間際、北海道ゴール前の混戦から、ボールがルーズになりました。ここに、たま選手(たしか黒田選手...)が身体を投げ出すようにつっこんで、ボールをゴールネットへ押し込みました。相手GKと接触する可能性もある場所で、とても勇気のあるプレー。最後は、たまの選手達の、勝利への貪欲な気持ちに競り負けました。

間もなく、試合終了。0-1で負けました。点数以上に大きな力の差がありました。でも、強豪相手に最後まで苦しめた。僕は感動して、拍手をしてしまいました。潤んだ僕の目に、この日、僕の心を大きく揺さぶった光景が飛び込んできました。

それは、ベンチに挨拶にきた、北海道の選手達の顔。
めちゃくちゃ悔しそうな選手。
力の差に打ちひしがれる選手。
特に、この日負けるたびに不満な顔をしていた芳賀さんは、怒気を荒げていました。

「勝たなきゃ意味ねぇんだよ!」
と強い口調で選手達を煽っていました。

初出場のチームが、創立10年以上の強豪相手に善戦。でも北海道の選手達は、誰一人それに満足していなかったんです。

ナマーラ北海道は、予選リーグを3戦全敗。翌日は順位決定トーナメントを戦うことになりました。




Ⅴ.大会2日目。2015年7月12日、遂にそのとき。


2日目も快晴、猛暑、直射日光の3重苦!ヽ(`Д´#)ノ

前夜に、軽い食事会をした後、選手達のユニフォームを夜遅くまでコインランドリーで洗濯して。翌朝も早朝からドリンクの準備をしていた僕には、ちょっとキツかった笑。

でも、朝から選手もスタッフもスイッチが入りまくっていて、僕も会場へ向かうタクシーで「今日、絶対勝って帰ろう!」と、木村かずへい選手と言い合っていました。


Glauben Freund TOKYO
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この日もディフェンス陣は、相手・東京のフォワードにしっかり寄せて、フリーでシュートを打たせず。シュートを打たれても枠の外。かなり効いていました。また、枠内を捉えたシュートも、試合をする度にどんどんGKが上手くなる抜群のサッカーセンス、芳賀さんが全てセーブ。東京の攻撃をシャットアウトします。

一方攻撃陣は、中々前に運べず苦しいながらも、惜しいシーンを幾つか作りました。しかし無得点。
結局、前半・後半、共にスコアレスドローに終わりました。

日本選手権の規定で、順位決定トーナメントは延長戦なし、PK戦となります。なんとこのPK戦、いきなり1本目からサドンデスなんです!((((;゚Д゚))))
1人目の重圧半端ねえ((((;゚Д゚))))

コイントスの結果、先攻が東京。後攻が北海道。
誰を蹴らせるのか?監督の決断は、DFとして粘り強い守備を続けていた、かずへいでした。
後々、「どうして戸谷じゃなくてかずへいを選んだか?」と尋ねると、「足の振りが速くて、アイツが一番PK上手いから」と答えてくれました。

先攻、東京の1本目
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東京の選手のシュートは、ゴロになり、ゴール左に外れていきました
湧き上がる北海道ベンチ!
してやったり顔の芳賀さん!笑

そして、後攻、北海道の1本目。決めれば勝ち。見ているだけで吐きそうでした。
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かずへいがボールを持ってシュートの確認をしていると、僕の横で監督が、「絶対入る。練習でかずへいが一番良かった。絶対入る。」とつぶやいていました。
振りかぶって、素早いシュートモーション、強く蹴り出されたボール。
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東京GKの逆を付く形になり、右足の先をすり抜け、ゴール左隅へ吸い込まれました。

右腕を高く突き上げたかずへいの元へ走って駆け寄り抱きつくコーラーと監督、選手。爆発したように湧き上がる北海道ベンチ。
両軍ベンチへの挨拶を終えると、選手の肩を抱きながら、「な、勝たなきゃ意味ねぇんだよ!^^」と笑顔の芳賀さんがやってきました。「俺がやったわけじゃないのに~。・゚・(ノД`)・゚・。ビャーー」と泣く監督を見て、僕は笑っていましたw
PK勝ちなので、厳密に言えば引き分けなんですが、それでも勝ちは勝ち。歴史の1ページ目が刻まれました。
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勝利のVサイン!
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初勝利の直後に撮影した集合写真!
なんだかとっても感動的な話しにまとまったので、次の試合で埼玉T.Wings0-4でボッコボコに負けたことは割愛させていただきます←
もう完膚無きまでに叩きのめされました!完全に力負け!⊂⌒~⊃。Д。)⊃ やっぱりまだまだなんだなぁ、そう上手くいかないよね、と思い知らされました(´・ω・`)
「感動的な勝利の次であっさり負ける感じ、北海道のサッカーチームってどこもこうなんですかね...(´・ω・`)」とコンサドーレサポーターのコーラーの岩木さんと慰めあったのは内緒(´・ω・`)ww



そして大会最後の試合になる、兵庫サムライスターズとの9-10位決定戦。
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この試合、相手に分がありつつも、お互いにチャンスがあるがっぷり四つとなりました。過酷な環境の中で2日間で6試合目。互いにディフェンスの出足が鈍くなり、そのせいで攻撃の展開が迫力あるものになりました。前半は先制されて、0-1。

ここで、北海道は福地に変えてディフェンスのかずへいを前線へ上げて左サイド。右サイドの戸谷と対にします。
かずへいは身体の強さで、左サイドコーナー付近でボールをキープします。相手の押しが弱まったところで一気に反転、ゴール前へ持ち込み、シュート。
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兵庫GKの右脇を抜けてゴール!!ヾ(*´∀`*)ノ
これで1-1の同点!試合は振り出しに戻りました。

同点のまま試合は終盤へ。残り5分を切り、PK戦も見えてきた時でした。
北海道のコーナーキックの流れから、ゴール前が混戦に。兵庫の選手がGKの死角になり、かずへいのシュートがゴールに吸い込まれました。
1-2、逆転。初の複数得点試合となりました。もうほんと、めちゃめちゃ嬉しかった。ベンチを飛び出してかずへいに抱きつきに行きたくなった。

でも、劇的な展開(泣)が待っていたのはここからでした orz
急にふわふわし始めて
、相手選手への寄せが甘くなり、なぜかゴール前で兵庫FWをどフリーに。全く同じ形立て続けに2失点。相手の逆転ゴールが決まった瞬間に試合終了。
2-3。まさかまさかの大逆転負け
( ゚д゚) ←俺こんな顔してた。
勝てた試合だった。チームの誰もが悔しそうな顔をしていた。気がついたら俺もめちゃめちゃ悔しがっていた。
コンササポの岩木さんと、「終盤に逆転される感じがコ(以下自粛)」と慰めry


こうしてナマーラ北海道の初めての日本選手権は、1勝5敗の10位で幕を閉じました。



Ⅵ.異次元の決勝戦を観戦。充実感と満足感に包まれながら、北海道へと帰還したのでした。

大会は決勝戦以外は4コート同時進行で試合を進めますが、決勝戦だけはメインコートで、大会の一番最後に行なわれます。
今年の決戦の組み合わせは、Avanzareつくばvsたまハッサーズ
遠征の目的の一つだった、ブラインドサッカーの試合観戦。この2チームの対戦は、全てのプレーが異次元でした。もうね、他のチームと全然違った。
凄すぎて僕の低い文章力では形容しきれないので、両チームの印象的だったプレーを。
つくばが、右サイドの浅い位置から、中央にゴロでクロス。GKがエリア内で捕球する前に左から走りこんできた選手が合わせてシュートして得点!クロスを上げるチームなんか初めて見た!((((;゚Д゚))))
たまの選手が自陣でボールを奪うと、高速ドリブルで左サイドをぶち抜いて一気につくばゴール前へ!普通のフットサルでドリブルするスピード。観客も「おーっ」
( ゚д゚) ←俺こんな顔してた。(本日2度目)
凄すぎて金払ってでも見たいレベル
北海道の弱視の選手と一緒に観戦したのですが、「俺あのレベルでプレーできる気がしないです・・・笑」って。「いや、練習しろよ」って言ったけどw
こんなに素晴らしい試合が、無料開放していて、観客250人。これ、試合を終えて閉会式待ちの選手・スタッフも入れてこの数字だからね。もったいねーww
東京近辺のサッカー好きの人達はまだ気がついていないようです。

あー、最高だったーーー( ^ω^)
最高だったなーーーーー( ^ω^)

・・・・・・(^ω^ ≡ ^ω^)チラッチラッ

最高だったなーーーーーー(^ω^ ≡ ^ω^)


試合が1-1で延長に入ったところで、僕はバタバタと調布駅へ。
帰りの飛行機の時間から逆算すると非常に余裕が無くて、僕は先に駅へ行って切符の準備等をする役目になったからです。
正直言うと、最後まで試合を観たかったし、全然会場から出たくなくて、入り口から出るときに遠くから試合の音が聞こえてきて、後ろ髪を引かれる思いでした。駅員さんの手助けを借りて切符を買い、みんなを待っていると、めちゃくちゃ楽しみまくっていた自分がいたことに気がつきました。わけもわからないうちに東京まで連れてかれて、重たい水を何度も何度も運んで、夜遅くまで洗濯して、でもめちゃくちゃ楽しかった。

北海道への帰り道、電車や飛行機の中で楽しそうにちょっかいをかけたりじゃれあう選手達を見ていると、大会期間中の悲喜こもごもの思い出が鮮明に思い出されました。
だんだん板についてきた誘導で、選手達を新千歳空港まで連れてきたところで解散。その後、札幌までの電車の途中で、若手選手達とブラサカの熱い話をずっとしてしまって笑
「決勝戦のあのプレー、めちゃくちゃ凄かったな!」とか
「あの試合のあの場面、こういうプレーだったけど、こういう選択肢もあったんじゃないか?」とか
「もっとあの場面は行っていいよ、相手嫌がってたんだからさ!」とか。
めちゃくちゃ盛り上がって、今思えば周りの席の方々に申し訳なかったかも←

札幌駅で監督・若手選手達を笑顔で見送ったところで、僕の3日間の日本選手権遠征は終了しました。
年末の今、1年間を振り返っても、これ以上に楽しかった日はありません。もう楽しかった楽しかった。この経験が、11月の北日本リーグの応援へと続くのでした。
第3回も見てねっ(・∀・)



おわりに (おまけ)

そうして家に帰り、服を着替えてベッドに飛び込みました。疲労感と充実感に包まれて、幸せな気分に浸っていると、僕の頭にある一つの疑問が沸いて来ました。

「僕は一体、何に感動したんだろう?」

僕が2日間で見てきたのは、『アイマスクをしているのにドリブルが出来て凄い』とか『健常者と障害者が混ざり合ってスポーツをしていて凄い』とか、そういうレベルのものではなかった。というか、それだけだったら僕はあんなに興奮していないと思う。
じゃあ何を見てきたんだ、と思うと、結局『試合会場にはボールとフィールドがあって、プレイヤー達のプレーがただひたすら面白かった』という当たり前の結論に帰結してしまいました。

サッカーを見に行ったら、サッカーが面白かった。だから感動しました、興奮しました、サイコーでした。
結局のところ、なんだかそんなつまらない感想になっちゃうんですね

北海道の選手達のプレー一つ一つが見ていて自然と応援したくなった。
足元に転がってきたボールに気がつかず、そのままゴールラインを割ってしまうのを見て頭を抱えたり。
ゴールの瞬間は、世界中の人間の中で一番幸せかもしれないと思うほど、両手を挙げて思い切りガッツポーズをしたり。
選手がベンチに帰ってきたら一心不乱に水を手渡しまくったり。
相手選手のラフプレーにはブチ切れって食って掛かろうかと思ってしまったり。
審判の判定に納得行かないと、なんでだよ!と心で叫んで、両手を掲げて抗議してしまったり。
全部、サッカーが面白かったから
サッカーが死ぬほど面白かったから。
というか、ナマーラ北海道がめちゃくちゃ面白かったから。
それだけ。だから、

別に『障害者だから~』『見えてないのにボール蹴って凄いよね~』『障害者と健常者が混ざり合うのが~』とかじゃ無いんですよね
誤解を恐れずに言えば、そんなものはどーでもいい


それに気がついたことと、ナマーラを大好きになったことが、今回の遠征に参加した最も大きな収穫だったんじゃないかなと思います。
この辺の話しの続きは第4回で。



おしまい
>第3回につづく



目次

なんと、書き始めると、伝えたいことが沢山ありすぎて1回じゃ収まりきりませんでした!笑

なので、全4回構成で掲載させていただきますm(_ _)m

年内には書ききりたい!笑 ←書けませんでしたーww


第1回 ナマーラ北海道を応援してみたら、コンサドーレ札幌の元選手、サポーターが沢山居てなんか楽しい!って話。
第2回 日本選手権の帯同スタッフとして一緒に遠征。楽しすぎた結果、「今年の俺の思い出ベストテン」で見事1位に輝く。 ←今ココ
第3回 北日本リーグで北海道初のブラインドサッカー公式戦。ホームゲームには異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。

第4回 ブラインドサッカーの選手達と話を重ねて、僕はある一つの決め事をする。そして飛行機の予約をするため貯金を始めたのだった。