はじめに
僕にとって応援したいと思ったサッカーチームが、たまたま特殊なルールでやっていた、ただそれだけなんです。

第3回は、『ただのサッカーサポーターが、好きなサッカーチームの試合を応援しにいった』だけの話。

特別なことをしたのではなく、偉いことをしたわけでもない。"ただそれだけ"の話
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第3回
北日本リーグで道内初のブラインドサッカー公式戦。異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。

これよりスタート


※注意
第2~4回はあくまで「つい最近ブラインドサッカーを見始めた"僕"」個人の私見が大きく入ってきます。チーム関係者やサポーターの総意ではありません。また、ずっとブラサカを見続けてきたサポーターや関係者の方々、また視覚障害関係者から見ると、的外れな発言、事実齟齬、失礼な発言があるかもしれません。表現は十分に気をつけさせていただきましたが、不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ございません。



Ⅰ.初の道内開催の公式戦の開催が決定。そして太鼓マンの誕生。

ナマーラ北海道が出場する大会は1年間で3つ。

春のクラブ選手権、夏の全日本選手権、そして秋の北日本リーグです。
このうち、全日本選手権とクラブ選手権は首都圏で開催される集結戦ですので、地元・北海道で試合が見られる可能性があるのは北日本リーグだけになります。
(14年までは東北・北信越リーグで、15年から北海道の参入に伴い北日本リーグに改変されました。)

北日本リーグに所属するのは、
コルジャ仙台 新潟フェニックスファイヤーズ 長野レインボー ナマーラ北海道 の全4チーム。
今季は、総当たり戦形式の全6試合を新潟ステージ、北海道ステージ、仙台ステージの3つに分けて消化し、優勝チームを決めることになりました。

そして、ナマーラ北海道vsコルジャ仙台の試合が11月15日に、札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで、北海道で初めてのブラインドサッカー公式戦として行なわれることになりました。
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で。ここからは僕の話なんですけど。
今回は臨時スタッフの声もかからなかったので、試合の1ヶ月前ぐらいまでは「普通に試合見に行くか~( ^ω^)」くらいの感覚しかなかったんです。本当に。
でも、ある日、ふと日本選手権で出会った選手やスタッフのみんなのことを考えていたんですよね。一人ひとりとの思い出が蘇ってきて
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それが「やっぱり試合を盛り上げたい、いやいや、応援したい!という気持ちをムクムクと大きくさせていきました。
そのうち、「あれ、もしかして、、、
①サッカーの応援の経験があって
②ブラサカの試合をそこそこ観たことがあって
③人前で太鼓叩いても恥ずかしくないド変態(ここ重要)
って、俺しかいないんじゃね...?」と思いまして。

「変態だしやってみようかな!(゚∀゚)」になりまして。

ブラインドサッカーのクラブチームで太鼓叩いてる奴なんか見たこと無いけど、まあ日本代表戦では太鼓やってるし、とりあえず太鼓応援やってみよう!と思い立ったわけです。



Ⅱ.はじめてブラインドサッカーの試合で太鼓を叩いてみた。

チームマネージャーに太鼓の使用を確認すると、快くOKをいただきまして、本格的に準備を始めることになりました。
ただ、いつもコンサドーレ札幌やエスポラーダ北海道(ゼビオFリーグ所属のフットサルクラブ)の試合で応援しているとはいえ、太鼓どころか打楽器なんて小学生の音楽でしかやったこと無いし、そもそもどこで買ったらいいのかいくらかかるのかも分からない状態⊂⌒~⊃。Д。)⊃ドウシタライイノー(脳内再生:ウーマンラッシュアワー)

で、エスポラーダの試合でコールリーダーのYさんに太鼓について根掘り葉掘り聞いたり写真撮らせてもらったりとか、当日に雨降ってたのでコンサドーレの太鼓マンのSさんにツイッターでどうしたらいいか教えてもらったりとか。
ほんとお世話になりました......笑
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アドバイスを元にヤフオクで買った太鼓(タムドラム)。音を鳴らすとうるさくて近所迷惑なので、実際に叩くのは当日までとっておいたぞ!

で、手に入れた太鼓を肩にかけて、試合会場である真駒内アリーナへ。途中ですれ違う人たちにちらちら見られまくったし、駅で子供が「ママーあれなにー?」って言ってたけど気にしない。

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現地に着いたら監督・スタッフ関係者に挨拶を済ませ、2階席へ。そして、席を構えると、ドキドキわくわくしながら太鼓を叩いてみました。
いよいよ初叩き!えいやっとスティックを振りかぶって叩いてみると.......

べにゃんっ


?!

あれ?いつも試合会場で聞いている、あの低く響くドンッじゃない。なんだこの軽くてへなちょこな音は...!もう一度。

べにゃんっ

?!?!(゜Д゚ ≡;゚Д゚)


べにゃんっ べにゃんっ べにゃんっ 

べにゃんべにゃん

......べにゃん

( ゚д゚)ポカーン 

普通に考えて、チューニングしないといけないんですよね。ただこのときの僕の知識は「太鼓にもチューニングとかあるのか...」レベル。勿論チューニングのやり方なんてわからず道具もない。ドンッではなく、べにゃんっと気の抜けた音がする太鼓と共に途方にくれました。
でも初めてなんてこんなもんだぞ!←

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試合が近づくに連れて、だんだんとお客さんが集まってきました。試合が始まる頃には、来場者は300人以上。実は、全日本選手権の決勝戦が250名前後だったと伺っていますので、それを超えたことになります。(恐らく、今季のリーグ戦の中で一番多かったのでは?)

試合開始前には(何故かチームが一切アナウンスをしてくれなかったので笑)僕が座席を回って、ブラインドサッカー観戦時の注意点やお願いを言って回りました。
お客さんのリアクションが怖かったので、知り合いのコンササポの集団にサクラをお願いしたのは内緒。

インプレー中は静粛がマナーであること、つい声をあげそうになった場はもぐっと堪えて目力に変えるといいですよ、逆にプレーが切れたときは溜めてた分の拍手や声援を送ってください、などと言った後に、
「選手達のうち弱視か盲目の人達は、アイマスクを外したとしても、会場にどれくらいお客さんがいるのか、会場がどんな感じなのか、わからないんですよね。なので、両方の選手達のために、入場の際は拍手で出迎えていただけないでしょうか。選手の気持ちが高まると、試合がもっと面白くなって私達もたっぷり楽しめると思うので。」
とお願いをしてみました。
ありがたいことに、多くの方々に賛同していただけたようで、300人以上来ているんじゃないか?というくらいとても大きな拍手で北海道・仙台両軍の選手達を出迎えることが出来ました。

ナマーラほっかいどーコール、ナマーラコール、スタメンの選手をコールして、サブの選手をコールしている途中で審判から思いっ切り×マークが出て
でも僕は慣れない応援リードと太鼓に一生懸命でそれに全く気がつかなくて(爆)
周りのお客さんに大慌てで「×マーク出てるよ!!!」と必死に教えてもらって、やっと気がついて途中で止めて、試合が始まりました。
この場を借りて、運営の皆さん、すみませんでした(土下座)
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試合は両チーム堅い立ち上がり。どちらも決定的な場面を作らせない展開で、前半を0-0で終えました。
試合中に気がついたのは、プレーが切れた際も、ピッチの上では声が飛び交っていること
例えば北海道がファウルをもらって良い位置でフリーキックを得た際、普段のサッカーの試合では倒された選手に「よくやった!」という意味を混めて名前をコールをするのが一般的です。でも、ブラサカでは、笛を吹いた後に、そもそもどっちのファウルでどこからフリーキックを蹴るのか、そして再開の位置まで選手の手を引いて誘導して、ボールを渡してセットして、、、という一連の作業を審判の声を頼りにコート内の全選手がやらなければいけません。となると、観客席から太鼓のような鳴り物を鳴らしていいものなのか、判断が非常に難しかった
ある程度シミュレーションしていったのですが、こんな状況の連続だし、あと交代する選手の背番号が遠くて読めなくてコールしてやれなくてめっちゃ萎えたし←、もう棒立ち状態「正直メンタルがキツいです」とだけ書き置きを残して帰ろうかと思いました。
(今思えば、試合開始から終了のホイッスルが鳴る間は、得点と交代だけ声を出す、みたいな割り切りしちゃえば良かったなーって思うんですけどね)
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そして後半、均衡が破れます。エースの戸谷が左サイドを縦にドリブル、そのままペナルティエリアの外を右サイドへ流れて、右サイドのゴール45度の角度からシュート。ゴールに突き刺さる!戸谷は同じ形で2得点をあげ、2-0で北海道が勝利しました!
個人的に嬉しかったのは、戸谷の2点目の際に「トーヤ!トーヤ!」とコールすると、会場全体がリズムに合わせて手拍子してくれたこと。そして、その瞬間会場が一体になった(気がした)こと。なまらゾクゾクしましたヾ(*´∀`*)ノ

試合終了後は仙台の皆さんが北海道ベンチに礼をするタイミングで、コルジャ仙台コールをしました。仙台さんが遠征してきてくれたおかげで試合が楽しめた、その感謝の気持ちを込めました。ある意味、もうこれが出来ただけでわざわざ太鼓やってよかったです。
実は、フットサルのFリーグでも"試合が出来ることへの感謝"などを込めて相手チームのコールを勝っても負けてもやる文化があります。僕には、まだまだチームが少ないブラインドサッカーにも似たものを感じたので、試合前から結果がどうなろうとやるつもりでいました。

で、北海道の選手達が観客席の近くまで歩いてきて、挨拶。ナマーラほっかいどーコール。お客さんみんな手拍子でお出迎えもう最高ヾ(*´∀`*)ノ
選手達にもとっても喜んでもらえたみたいで、試合後に「拍手が沢山あって、気持ち入りました!嬉しかったです!」「太鼓良かったです!」って言ってもらえて僕も嬉しかったし、コルジャ仙台のUさんから、「太鼓いいね」って言ってもらえたのも実はめちゃくちゃ嬉しかった笑。やる前はかなり不安だったけど、やってよかったなーって思いました。
てか、良い試合を北海道でみんなで見れて楽しかったってだけで、もう満足です。

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その後ナマーラ北海道は、11月末に行なわれた仙台ステージ(僕は行ってません)で、長野レインボー戦に2-0で勝利、新潟フェニックスファイヤーズに0-0できっちり引き分け。新潟と2勝1分で並んだものの、得失点差で上回り、初参戦初優勝と期待以上の成績を残すことができました。
この結果により、クラブ選手権の本戦トーナメント出場権を獲得しました!
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やったぜ!(・∀・)

結論:ブラインドサッカーで応援活動をすると面白いぞ!みんなも応援やろう!ヾ(*´∀`*)ノ

そういうことで、共に戦った僕の太鼓は、送られてきた時に梱包してあったダンボールとプチプチに包みなおして、部屋の隅に大事に置いてあります。
次は例年だと3月に川崎でやる、クラブ選手権かなぁ。。。



おわりに


来年以降も北海道内でブラインドサッカーの試合を見れるかどうかはわかりません!
はい。そうなんです。

これはもうね、しょうがないんです。北日本リーグはかなり広い範囲でチームが分布しているので、遠征費用や遠征日数などなど、各チームに負担をしてもらわないといけないのが現状です。北海道はポーンと離れているから、人が動く場合は飛行機移動がほぼ必須になるし、ブラサカ特有のフィールドのサイドに置く壁も輸送費がかなりかかるわけです。
そのせいで、サッカーではアウェイサポーターが少なかったりとか、コンサートの全国ツアーで北海道だけ飛ばされたりとか。スポーツに限らずあらゆるジャンルで、そういった障壁みたいなものをこの土地は抱えているので。

だから、このブログを書いているのもそうなんですけど、まずはちょっとでもナマーラ面白そうだな、ブラサカ面白そうだなって興味を持ってもらって、微力ながら一人でも多くのお客さんに会場に足を運んでもらえるよう協力する(≒お金が集まりやすくする)ことはサポーターのレベルでもできるんじゃないかなと思うんですよね。「なんか北海道めちゃめちゃお客さん入るぞ!」から始まって、「北海道開催をするだけの資金を集めたから今年も試合やろうか」とか、そういうのが積み重なっていけばまたみんなで試合見れるだろうし、この土地のブラサカへの興味や熱も高まるんじゃないかなって。

だから、
まずは北海道から人もお金も集まるようになって、良い循環の流れが生まれればいいな

と、なんとなく思いました



おしまい
>第4回に続く



目次

なんと、書き始めると、伝えたいことが沢山ありすぎて1回じゃ収まりきりませんでした!笑
なので、全4回構成で掲載させていただきますm(_ _)m

第1回 ナマーラ北海道を応援してみたら、コンサドーレ札幌の元選手、サポーターが沢山居てなんか楽しい!って話。
第2回 日本選手権の帯同スタッフとして一緒に遠征。楽しすぎた結果、「今年の俺の思い出ベストテン」で見事1位に輝く。
第3回 北日本リーグで北海道初のブラインドサッカー公式戦。ホームゲームには異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。 ←今ココ
第4回 ブラインドサッカーの選手達と話を重ねて、僕はある一つの決め事をする。そして飛行機の予約をするため貯金を始めたのだった。