前回『生まれて初めてラグビー観戦に行ったら、全然楽しくなかったのでもう二度と行かないだろうと思った話。

前回の「ラグビーつまらない」ブログについて想像を遥かに超える反響をいただきまして、『つづき』となる記事を投稿することにしました。
コメント欄だけじゃなくSNSの投稿などもチェックしまして。 怠い批判も山程あったんだけど笑、膝を打つお叱り意見もそれ以上にありまして。"あの試合"で感じた事について新たに考え直したので、改めて投稿します。あくまで「お金を払ってトップリーグを見に行ったスポーツ観戦好き」として言える範囲内を意識してまとめたつもりです。伝わる人に伝わればいいです。
(最初はわざと焦点ぼかして書いたんですが、伝わらなさそうだったんでハッキリ書き直しました)

一番言いたいのは、「マイナースポーツなんだからこんなの当たり前じゃん。期待しすぎたお前が悪いんだろ!」って結構言われたんだけど、"それでも僕はラグビー、特にトップリーグに期待し続ける!"ということです。




[前置き]

SNSなどでご意見をいただく事が多かったのですが、特にコメント欄にて賛同批判様々な投稿をしていただいた皆さんに御礼申し上げたいと思います。
今回の炎上(?)に伴って、コメントやSNS、果てはNewsPicksまで...折角なので可能な範囲でできるだけ多く拝見させていただきました。 で、 その多くがコメント欄について言及していました。
あれがラグビーファンの方々による飾りのない本音のコメントだったからこそ、記事が拡散されて、結果僕が色々な意見に触れることができ自分の見地を広げることが出来ました。 本当にありがとうございました。 (皮肉じゃないよ!w) 
ただコメント欄にブログの内容完全に喰われた感あって、それはめっちゃ笑った。




Ⅰ.お詫び

さて、本題に入って行きます。(いきなり頭下げるんかい!)

まず最初に断っておきたいのは、各所で僕の事を擁護してくれた皆さんを裏切るような結論になってしまったことです。すまんな。

そして、もうひとつ。
『がっかりポイントⅠ』の中で、出店や施設の話と、応援や観戦の話を一緒くたにしてしまったことです。
もうこれは完全にミスです。一番やっちゃいけないことでした。
このせいで怒らせてしまったラグビーファンの方も相当数いたとおもいます。本当に申し訳ありませんでした。
コンサドーレサポーターの方の意見。デスヨネー(´Д`)

ということで、まずは観戦や応援についての自分の考えから書いていきます。



Ⅱ.「なら来るな!」は実は的を射ている真っ当な意見

スポーツ観戦をしていると、あらゆる場面でファン同士による以下のような意見を観ます。
「にわかを排除しようとするな!ヽ(*`Д´)ノ」
「ライト層にも受け入れられるようにしないと、未来はないぞ!ヽ(*`Д´)ノ」
でも、なんか、その意味を履き違えて使われる場面も多い気がします。

僕は子供の頃からスポーツ観戦が大好きなのですが、なぜここまでのめり込んだのか考えてみると、『スポーツ観戦は各競技や各チームによって文化が異なっていて、同じものは一つも無いから』だと思います。
競技によって全然違う。そして、チームによっても考え方・捉え方が微妙に違う。全く同じチームは存在しない、個性的で素晴らしいチームばかりだからこそ奥が深くて面白い。
新規ファンやライトファンは、観戦環境や顧客として思ったことを述べることは全く自由だと思うけれど、その一方で先人たちの作り上げてきた文化は尊重するべきです。

いざ文化を改変したからと言って、声高に叫んでいたライト層が本当にファンへとスキルアップするかは未知数です。 わざわざ既存顧客を追い出してまでそんな危険なギャンブルはしない方がいい。
寧ろ、現行の文化を理解してもらい、満足・やや満足してくれた人を取り込んでいく方が現実的だと思います。
同じくコンサドーレサポーターの意見。

それを分かった上で、「いやこの文化は俺は好きじゃないな~俺の感性には合わないわ~」と思った人は、山程ある個性的で面白いスポーツやチームの中から自分が楽しめるモノを選んでみればいい。
僕は以前からそう考えています。

んで、「以前からそう考えてたなら、じゃあお前が書いたあのブログは何なんだよww」って思いますよね。僕も思いました←
なんでいつもアマスポーツ見るときと違って僕はああいう感想を抱いたんだろう?って考えまして。多分、以下だったからじゃないかなと思います。



Ⅲ.問題の根幹は、『ラグビーの文化』を知る機会が少ない上に、会場から伝わってこない事だった

↑これ。キツイ言い方されたからこっちもキツく言うけどさ。
そういう観戦文化的なところってファンが率先して伝えていくべきだし、(既にネットにまとめ的なのがあるかもしれないんだけど)今までそれっぽいものが一度も目に入ってこなかったんですよね。
文化を理解してもらう努力をしてない癖に、文句言われた途端いきなり「何も知らない奴が!」「そういう所がいいんだよ!」「なら来るな!」じゃねぇよ、とは思った笑



現在の日本の人気競技では、ショーアップや応援がそれぞれの競技でメイン要素の一つとなっていて、スポーツ観戦をわかりやすく・伝わりやすくしてくれています。
源流となっているアマチュア主義を貫いているラグビーはある種、時代に逆行しているとか乗り遅れているという見方が出来ます。

でも、逆にそれが差別化になって、ブルーオーシャンになる可能性もあるのではないでしょうか。
コメント欄にもあったように、『スポーツにありがちな応援やショーアップに疲れちゃった人』は結構な数が存在するはず。今スポーツはなんでもかんでもショーアップ路線だから、疲れた人を取り込むという戦略も面白いかもしれないと思うんですよね。
「手っ取り早く他のスポーツを真似していかないと観客は増えない」とは一概には言えないと考えます。

とっつきにくいものを理解してもらうには時間がかかります。
プロスポーツはどのスポーツもギリギリの採算でやっているから手っ取り早く人気を得ないといけない。 だから「1回でわかるように」作り上げないといけない。どのプロスポーツも路線が偏りがちになってしまうのは当然かなと思います。

でも、ラグビーには実業団の地盤があるから、文化が浸透するまで時間をかけられる。
日本スポーツ界においてアマチュア球技最高峰のラグビーにしか作り上げることのできない観戦スタイルがあっても良いし、その方が面白いと思います。

これ最高じゃん!って思った。守備範囲の広いスポーツ観戦好きとしては各競技で個性的な文化がある方が楽しい。

こういう「じっくり観戦」のためにコストを割いてくれていて、日本ラグビーの歴史や文化がわかっていたら、あの日僕はもっと楽しめたと思う。 コストがかけられなくても、工夫次第で色々できたはず。
前回のブログも「生まれて初めてラグビー観戦したら、古き良き日本アマチュアスポーツの潮流を感じて最高だった!ウヒョー!」みたいなひたすらラグビー爆上げの記事になっていたかも。。。


今回の札幌開催でもさ、例えばね。地元のクラブチームの人主導で、普段ラグビー選手が使っている特殊な練習器具の体験を子供向けにやってたりとかさ。一角で初心者 向けのルール講習会をやっていたりとかさ。
そういう手作り感のあるイベントをやってくれていたら楽しい会場になっていたと思うし、「あぁ僕達のような初心者を大切にしてくれているんだな」って思ったはずなんだよね。。。

『そういう文化』であることが知らず伝わらず、『怠慢』『頑張ってない』という感じで見えちゃったのが、僕がツマンネーと感じた理由なのかなと自分の中で結論づけました。
いや、多分、怠慢はあった。それも根深い形で。

これ、僕のブログのコメント欄に来ていたコメントです。
:競 競さん
>私も会場で観戦してました。
>今回の北海道ラグビー協会のイベント力の無さには私もビックリで、売店は中央指定席の裏にあり、自由席からは行けない状況でした。
>多分メンバー表も出してなかったと思う。
>アナウンスも素人でペナルティーの間違いや、選手交代のアナウンスも間違う。
>文句も多いですが、芝の状態も悪いなか選手は頑張り、試合後も代表の立川選手やオリンピック代表の彦坂、トゥキリ、合谷選手等長い時間写真やサインに応じて楽しませてくれました。
>これに懲りずに、生でしか味わえない迫力やふれあいに期待して観戦してみて下さい(^O^)
コメントありがとうございました(・∀・)
選手たちの頑張りは伝わってきましたし、試合後はストレッチよりもファンとの交流を優先してくれるなんてスゴイなぁ~と思いました!


え?!飲食の売店あったの?!?!?!

俺会場1周したけど売店へ誘導する看板とか見つけられなかったんだが!!!初めて月寒ラグビー場行ったんだからハッキリ誘導してくれないとわからん!!!

てかセブンズの選手いたのか!!!!
知らなかったんだけど!!!!!
教えて欲しかった( ;∀;)

こういう『知識のない人』を拾い上げるような事はネットや会場内で何かをしてくれないと......(´・ω・`)
それはアマチュアリズムというより初心者向けの怠慢でしょ......(´・ω・`)

まあでも、冷静になってみると、それが地方協会だけの責任かって言われると一概にそうも言えないんじゃないかなぁと思います。
では、核心です。



Ⅳ.過渡期の日本ラグビー界で、トップリーグはどう変貌を遂げるのか

コメントやSNSで数多くのラグビーファンの意見を拝見しました。
「もっとエンタメ性高めないと」......
「じっくり見れるからラグビーが好きなんだ」......
(一部過激でしたが←)その殆どにラグビーへの愛があるものばかりで、それぞれが正解なのだと思います。
サンウルブズや日本代表の試合はコメントや中継を見る限り、結構ショーアップがあるそうですね。
"目立つもの"のエンタメ性を高めてとっつきやすくするのは良いなぁ~と思いました。

で。
じゃあトップリーグはどうしていくのか?

札幌開催があった同週末、山口県維新競技場で開催されたラグビーの試合は、会場全体で全く異なるものだったみたいです。
ラグビーファンの方のブログ。札幌と全然違うやんけ(´・ω......
(こちらのブログは初心者向けに観戦方法など沢山解説してくれていました。先に見れば良かったww)

これは僕の推測なんですが、トップリーグって地方開催の運営は現地のラグビー協会にほぼほぼ丸投げしているのではないでしょうか。
そうすると、更に推測なのですが、、、


 
トップリーグを取り巻く環境の中で、
サンウルブズや日本代表や五輪や学生ラグビーを『内部環境』
野球バスケサッカーなど他のスポーツ、もっと言えば様々な娯楽のことを『外部環境』と置くと


内部環境や外部環境と比較して
「トップリーグは日本人に何を見せていくのか」

という究極的な命題について、
日本協会
リーグ運営

地方協会
選手スタッフ
そしてファン
みんなが同じ絵を描けていないのではないでしょうか?

 


トップリーグはラグビーを通じて日本社会において何を表現していくのか。長期的なビジョンは、短期的なスタジアムのルール作りは。
ショーアップでいくのか、アマチュアリズムを突き詰めるのか。そもそも双方のメリットデメリットについて考えて討論を重ねてきたのか。
トップリーグというブランドを作るため、どんな観戦環境をどう作っていくのか。地方開催ではクオリティをどこまで求めるのか。施設は、告知は。。。

そういった部分を後回しにして、業界の上の立場の人達が(全部推測だけど)
「もし地方でトップリーグ引っ張ってきたいんだったら現地のラグビー協会が諸々頑張ってねー」
「開催運営は地方協会に丸投げしてるんで。じゃああとはよろしくねー」
「企業の福利厚生だから企業さんの自由を尊重してるんで、うちからは何も口出ししないんですよ~」
って状況なのだとしたならば、お金を払って試合を見に行った人間としては凄く凄く残念だなと思います

そりゃだって、北海道ラグビー協会だって、それぞれのチームの運営だってさ。もしかしたら地元で年に一試合のトップリーグを開催するために、1年間色んな人達に頭を下げて、なけなしのお金払って、現地の親会社の支店と掛け合って、やっとこさ開催にこぎつけているのかもしれないじゃないですか。そんなもんいきなり会場全体のクオリティだとか、初心者のことまで頭回らないですよ。
僕自身地方に住んでて、地方でスポーツ観戦して回っているから、もうスポーツ系のその辺のバランスすげーわかってるので、ラグビー関係の事情通や有識者の人達には前回のブログを読んで、安易に『地方開催は問題があるんじゃないか~』『やる気が~』とか言って欲しくないんですよ。それこそ安易に『じゃ、地方開催止めま~す』って結論になるのは見え見えなんで。それじゃ何の解決にもならないんで。

「表現したいものの核」が決まれば、後は現地の人達の工夫次第でお金をかけなくても色々出来る余地があるはずです。
そして、それが"各地の味"になり、魅力になるかもしれません。
(核があればファンの人達も色々やりようがあるだろうしね。コメント欄読んでたら『今後の理想のトップリーグ』がファン一人ひとり全然違って驚いちゃったんだけど、その原因はたぶんここでしょ。)


普段の試合中継には映らない、試合後ベンチ前でのクボタの円陣。
試合に負けて相手にボーナスポイントまで取られて凄く悔しいはず。
でもなんか、生身の姿にグッときた。




Ⅴ.まとめ


日本ラグビー界は、19年W杯という非常に大きなプロジェクトであり課題に取り組んでいる最中ですよね。 
ラグビーの魅力を知ってもらい、1枚でも多くのチケットを買ってもらう。
その為に、沢山の方々が数年がかりで準備しているのをスポーツ雑誌などで見ています。本当に頭が下がります。

この数年間で激動を迎えているラグビーの中で、目立ちがちなサンウルブズや日本代表や大学ラグビーではなく、僕はあえて根幹の一つであるトップリーグがどういう道を歩むのかに非常に興味を持ってしまいました。
なぜなら、前者3つと違い、トップリーグだけが2016年も全国各地で開催されていて、「ラグビー見たさに自分で情報を手に入れて現地に足を運ぶ日本人」の目に触れられる場だから。そして、トップレベルの試合や選手の価値が社会的価値を生み正常な循環を生むには、日本最高峰のリーグが学生スポーツよりも上に来ないといけないからです。


ぶっちゃけ、『もう一回行きたいなと思える試合会場』を作れていないアマチュアスポーツなんてまだまだ山程あると思うんです。何でラグビーにだけこんな期待期待言うのか。
 
他のアマスポ、例えば────前回の記事をハンドボールの成田幸平選手や銘苅選手に反応していただいてめっちゃ嬉しかったので、あえて例にハンドボールを出すと......。
僕はまだハンドボールの試合を見に行ったことが無いのですが、初めて行くときは恐らくここまで期待はしないです。実業団ベースにクラブチームもあるけれど、お金が絶対的に無いだろうし社会的な基盤も苦しいのは知っているから。 

でもトップリーグは、日本最強の基盤と社会的価値を持つアマチュアスポーツかつ今最も注目されているスポーツの最高峰リーグ。
もし日本においてアマチュアリズムによる発展が出来るとしたならば、それが出来るのは今このタイミングのラグビーしかない。それでも無理なら、多分この先の未来、他のアマスポ全部無理だと思う
日本ならではの実業団制の良さもよく理解しているから、スポーツ観戦好きの日本人としてめちゃめちゃ期待したいと思います。


トップリーグがアマチュアリズム、ショーアップ、どういう方向に舵を切るのか。はたまた空中分解してしまうのか。
もしくは当事者意識を持たず取り返しのつかないことになるのか、、、。
今、ここまでの激動に晒されているスポーツはラグビーしかないので、なまら不謹慎かもしれないけどスポーツ観戦好きな傍観者としては凄く楽しみです。
本当に、見に行くなら今、なのかもしれない。





この数日、突然バズって戸惑う事も多かったけれど、ラグビーファンの方々の投稿を見て秩父宮や花園へトップリーグを見に行くのも楽しそうだなと思えたので、僕としては結果的に良かったです。
是非今度は、こたつシートでぬくぬくみかん食いながら、ラジオ中継聞いてじっくりラグビー見たいなぁ。

てか、こたつシートの絵力半端じゃない!!

コメントやSNSなど様々な媒体でご意見ご感想を述べていただいた皆さん、本当にありがとうございました!

これで、本当の、おしまい。



あとがき:
どうでもいいけど、サッカーサポーターとしてコメント欄を読んでて既視感というか色々思い当たる節があって、そういう意味で精神的ダメージめっちゃ出かかった。笑

※リンクや引用に関して問題がある方がいらっしゃいましたらお手数ですがメッセージをいただけると幸いです。確認次第、即時対処致します。よろしくお願い致します。