なおやが稀に書くブログ

北海道のスポーツ全般を見まくっているので、そんなことについて色々書いてます。

タグ:ブラインドサッカー

はじめに
 
僕はブラインドサッカーのチームを応援していますが、『障害者に対しての優しさ温かみ』とか『障害者健常者の交じり合う社会』とかそういう福祉っぽいことを熱心に考えたことは一度もありません!!

全4回連載の最終回、ブラサカ見始めてまだ数ヶ月ですが、一旦自分の考えや想いをまとめました。怒られるかも((((;゚Д゚))))って思ったんですけど、遠慮してもしょうがないし、僕はただのサポーターで自由な立場なので思い切って書いてみました。

おそらく何年か見続けたら全然違う考え方になるのかもしれませんが、とりあえず今のところの結論はコレです。
12274512_461977653974955_7812680683374163455_n
因みに日本のブラインドサッカーボールにはこのように書いてありますが......




※注意
第2~4回はあくまで「つい最近ブラインドサッカーを見始めた"僕"」個人の私見が大きく入ってきます。チーム関係者やサポーターの総意ではありません。また、ずっとブラサカを見続けてきたサポーターや関係者の方々、また視覚障害関係者から見ると、的外れな発言、事実齟齬、失礼な発言があるかもしれません。
特に今回は、全体を通して自分の考えを強く述べています。
表現は十分に気をつけさせていただきましたが、不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ございません。




Ⅰ.アジア選手権敗退で感じた2つの悲しさ
 
僕が違和感を覚えたのは、9月。アジア選手権が終わった後でした。
このアジア選手権は、16年のリオパラリンピック予選を兼ねた大切な試合。まだ一度もパラリンピックに出場したことがない日本にとって、そして20年東京パラリンピックを控える上でも、過去最高に重要な大会でした。しかし、健闘むなしく、日本は負けてしまいました
出場枠だった1位と2位は中国とイランに取られました。日本は4位に終わり、またしても念願のパラリンピック出場を手に入れることはできませんでした

インターネット中継で見ていた僕も、めちゃくちゃ悔しかった。画面を通して選手や監督スタッフの無念さが伝わり、代表応援団infinityの懸命の応援をする気持ちが痛いほどわかって、でも現地に居ない自分。辛くて苦しかった。
それでも、辛くてもネット中継を最後まで見たのは、この悔しさや辛さから目を逸らさずに焼き付けて自分に出来ることから還元していこうと思ったから。
だから、翌日以降の試合後のスポーツメディアの解説記事や分析には全部目を向けて、自分の中で悔しい経験を未来へと昇華させよう。そう思っていました。

───────でも。
ふたを開けてみると、詳しい分析記事は殆ど無く、「目が見えないのにボール蹴っていて凄い!」「ブラインドの選手達のプレーに感動した!」というものばかり
中には、「試合では負けちゃったけど、試合以外のところでは素晴らしかったよ!チーム日本、勝利に値するよ!すばらしい!」という記事まで。
うーーーん、、、(´・ω・`)

普段見ているJリーグや日本代表のサッカー記事と全然違う雰囲気に、とても戸惑いました。いや、むしろ僕は、ニュースから感じる距離感が、寂しかった、悲しかったというべきか、、、(´・ω・`)
選手も運営もサポーターも、A代表に負けず劣らずの全力で戦った6日間。



Ⅱ.勝負の世界の矛盾と、僕が決めた応援スタンス
 
こういった報道に、キャプテンの落合選手は「もっと厳しいことを書いてください、そうして日本のブラサカが強くなるから」と発言したり、JBFA(日本ブラインドサッカー協会)の松崎事務局長もブラサカを見るまなざし。批判の起きにくい障がい者スポーツ界というタイトルで、三つの理由を用いて、健全な批判が起こらないことに疑問を呈しています。
① 障がい者に関係することがらは批判とは遠い距離にある
(中略)
批判すると、プレッシャー団体や当事者から、その当事者性を強みにした批判をされることが怖い。
障がいという概念自体、「あたたかさ」「やさしさ」と結びつきやすくみなされている。
といったことが要因でしょう。

② あまりブラインドサッカーのことを知らない
(中略)
ブラインドサッカーの取材歴は僕の記憶でも10年を超えて付き合いのある方は3,4名程度です。当然、その人たちも常にブラインドサッカーをウォッチしているわけではないです。
そういうなかで、①の観点を乗り越えて批判に踏み切ることは難しいのかな、と思います。

③ 世論の温度感
伝える側は当然、受け取る側を意識して発信しています。
メディアの人が「批判しない」とするならば、読者や視聴者がそう思っていないから、というのは当然の理由です。
つまり、メディアの人たちだけでなく、社会一般の考え方でも、ブラインドサッカーはまだまだ批判を想起するような対象ではない、という事実があるのだと思います。
(後略)

(引用元)ブラサカを見るまなざし。批判の起きにくい障がい者スポーツ界 URL:http://eigo85.hateblo.jp/entry/2015/11/21/064102
このブログを読んで、この三つの理由はまさに自分に当てはまることではないか、と愕然としました。
僕は子供の頃からスポーツ全般の観戦が大好きなのですが、障害者スポーツはあまり観てきませんでした。そもそも機会に恵まれなかったのもそうですが、根本的な理由は別なところにありました。

僕が障害者スポーツあまり見てこなかったのは、学校の道徳の障害に関する授業でやった、人と人とのあたたかみ~とかやさしさ~みたいなイメージと、スポーツの真剣勝負の世界がどうも繋がらなかったからです
確かに競技としてはとっても魅力的なんですけど、僕はスポーツ見るときにかなり熱くなっちゃうタイプなので、敵味方の選手一人ひとりに優しさとか持てないんです、、、笑
ひいきのチームが全然ダメだったときには選手達に「もっとしっかりしろ!」って思っちゃうし、相手選手が自分のチームのエースを削ってきたら「おい!てめぇ×××すぞ!(放送禁止用語)」と激怒するし、逆に試合に勝った時には相手選手の気持ちなんか考えず死ぬほど喜びたいんですよ。 そこに思いやりとか絶対無理、無理です。
((相手チームとバチバチで試合見たいんですよ、、、僕無理ですよ、、、))みたいな思いで倦厭していたんです。
それだけに、松崎さんのブログ記事は今までの考え方が思い切りひっくり返るような衝撃でした。もしかしたら、自分の様な存在が、大会後のやたら距離感のある反応を生んでしまったのではないか...。

さらに、追いうちをかけたのが、キャプテンの落合選手の著書、『日本の10番背負いました ブラインドサッカー日本代表・落合啓士 』に出てくる、次の文章でした。
日本社会の中で、ブラインドサッカーは徐々に認知されてきています。しかし、まだ福祉の要素が強く、「目の不自由な人たちがやるスポーツで・・・・・・」という取り上げられ方をされることもあります。今後はひとつのスポーツとして見られるように努力していきたい。国際大会は視覚障がい者しか出場できませんが、国内の大会には晴眼者や弱視者でもフィールドプレイヤーとして出場できます。決して、「福祉」ではないと私は考えています。'20年東京パラリンピックまでに、この辺りの認識も変わればいいなと思います。
(引用元)落合啓士『日本の10番背負いました ブラインドサッカー日本代表・落合啓士』(2015.株式会社講談社) P143 L5
jpg large
非行体験とか色々ぶっちゃけ過ぎだけどめちゃめちゃ面白いぞ!みんな買って読もう!
 
あらゆる障害者スポーツがあり、それぞれで競技と障害に関する考え方は大きく異なっています。だから、一概には言えないと思います。
でも、ブラサカの人達を見ていると、今までのような先入観を持たないで、もっと自由に見ていいんじゃないかと思い始めてきたんですよね。障害者だから~みたいな先入観や余計な気遣いをせず、自分が試合を観て感じたことを素直に表現していいんじゃないかなぁ.......と。


ただ、ブラサカ関係者みんながみんなこのように思っているわけではないとも思いました。そこでポイントになるのは、僕はナマーラ北海道のサポーターで、このチームを応援したいだけだから、応援の対象であるナマーラ北海道の選手達がどう思うかだと思ったんですね。

北海道の選手達は普段学校や会社をきっちりやって、休日にがっちりトレーニングして、めちゃめちゃ勝ちにこだわってしのぎを削っ ているわけですよ。第1回でインタビューした本間さんなんて、日本選手権の帰りの飛行機の中で両足がずっとつりっぱなしだったって、でもあんな過酷なフィールドで全力でプレーしたから当たり前だけどね~^^って言うんですよ。試合に勝つために本気で全力で取り組んでるんだなって思って。
だから、そうやって本気で頑張っている人たちに、"障害者スポーツだから"って理由で変に気を使う方がおかしいんじゃないかって思ったんですよね。

で、先日インタビューした時や、選手達と食事の席で話す機会があって、何人かに考えていたことを話してみたんです。
「応援するからには、良いプレーには拍手したいし、全然ダメで負けたら叱咤激励したい。プロとアマチュアの違いはあっても、健常者スポーツと障害者スポーツの違いでやり方を変える必要はないんじゃないかと思っていて。そういう応援でいいんじゃないかと思っているんだけど、どうだろう?」

って。そしたら、殆どみんな「それでいいです」って、なんなら寧ろ「俺はもっとこうだと思っていて~」みたいな熱い答えを返す選手もいて、あ、大丈夫そうだなって。

敷居は広くハードルは低く、肩肘張らずに、一人でも多くの人たちが輪に加わってもらいたい。
だから、僕がナマーラ北海道の試合を応援する時は、(Jリーグと比べて)プロとアマチュアの違いはあれど、健常者のサッカーと障害者サッカーの違いを持たず応援しようと。"ブラインドサッカーだってサッカーだ"と思って、応援しようと決めました。
 


Ⅲ.つまりナマーラ北海道を応援する人が増えれば解決(゚∀゚)笑
 
先の松崎さんのブログの話に戻るのですが、ここで指摘されていることって、サポーター(ブラサカを見る人)が増えれば良い方向に向かっていくものばかりだと思うんですよね。
ブラサカを見る人達が増えれば、「目が見えないのにボール蹴っててすごいねー」だけじゃなくて、「あの選手のボール捌きが凄い」「このチームの連携プレーがすごい」......という、いわば普通のサッカーと同じ見方をする人がもっと増えるんじゃないかなと。
(......いや、全然「ボール蹴っててすげー」って思う人が居ていいと思うんですよね。第1回で書いてますけど、僕も最初の入り口の時点ではそうだったんで。 でもブラサカを観て、ボール捌きや戦術などを評価する人達≒普通のサッカーと同じ見方をする人がもっと沢山居たっていいはずだ、という話です)

もっと深くブラサカを知りたいという人が増えれば、ブラサカを追う記者も増えて、健全な分析、健全な批判も増えていくのではないか。 日本代表の国際大会の"点"じゃなく、1年間通して"線"で見る人も増えるはず
何より、試合が終わった後に、選手や協会、サポーターやブラサカに関わる人達に変なもやもや感を与えてしまうようなことも無くなるんじゃないかなぁと思うんですよね(´・ω・`)

だから、東京五輪までの4年間、まずは国内リーグがもっと盛り上がればいいし、クラブチームを応援する人が増えればいいと僕は考えます。
南アフリカW杯でキャプテンの長谷部選手が「ほとんどの選手がJリーグでプレーしてるんで、足を運んで盛り上げてもらいたい」と発言したことは有名ですが、まんまこれに当てはまるんじゃないかなと思いました。


じゃあ僕には何が出来るか?と考えたときに、やっぱり北海道在住だし、
①ナマーラ北海道を応援すること
②ナマーラ北海道に興味を持ってくれる人を増やすこと
③北日本リーグをとことん楽しみ尽くすこと

に尽きるんじゃないかな?(・∀・)

ナマーラはまだまだ出来たばかりのひよっこで、10年以上の歴史があるブラサカチームの方々と比べるとやっぱりまだまだ歴史が浅いし、そもそも僕が全てにおいて浅い
でも逆に言えば、みんなでこれからを1から作っていくことが出来るんです。

何でもできるし、今まで誰もやってこなかったこともどんどん挑戦していきたいので、ぜひぜひ混ざってください!!好きなタイミング、好きな熱量で結構です!!(`・ω・´)
お待ちしていますm(_ _)m

まずは北日本リーグチャンピオンとして挑む3月末のクラブチャンピオンシップだああああああああああ
遠征資金のために貯金じゃあああああああああああ
12299237_461977717308282_222951126732887492_n
優勝に喜ぶみんな。尚この写真に僕はいない(´;ω;`)



おわりに
 
僕は、ただスポーツ観戦が大好きな、スポーツの応援が大好きな、ただそれだけの人です。

申し訳ありませんが、障害者支援~とか、サッカーを通じて健常者と障害者が~とか、そういう考えは殆ど持っていませんでした。ブラサカを見始めてちょっとは考えたこともあったけど、熱心に考えたりとかそういう経験は1回もありません。 ただ、ナマーラのチームに関わる人たちが好きだから、応援しているだけです。 これまでも、これからも。

なんでわざわざこういうことを言うかと言うと、僕はナマーラを応援する人を増やしたくて。ご自分で「障害者スポーツだから~」と無意識にハードルを上げてしまう人を作りたくないからです。
例えば、日本ブラインドサッカー協会には『ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること』というビジョンがありますが、それは日本協会が独自に掲げているもので、ブラサカというスポーツそのものが持っているものではありません(因みに他の国のブラサカ協会にはこういうビジョンは無いらしい)。即ち、これに賛同するもしないも、サポーターは自由。自由で平等です。

"障害について色々考えている人" "ブラサカをきっかけに色々考えるようになった人" "何にも考えないでただブラサカを楽しんでる人"、幅があっていいんじゃない?
だって、老若男女金持ち貧乏黒人白人黄色人右派左派障害者健常者......
あらゆる人達がごちゃごちゃ居て、それが試合の瞬間一つになって、それがサッカーの観客席でしょ?



ここから宣伝誘いです↓↓
────────────────────────────────────────
ナマーラの公式戦があるのは、1年間365日の中でたったの6日間。
面白いからブラインドサッカーの国内リーグのチームを応援しませんか?
面白くしたいので一緒にナマーラの応援、作っていきませんか?

もしよければ、足を運んでください。誰でもOK!飛び込み参加OK!
3月26・27日(土日)富士通スタジアム川崎、クラブチャンピオンシップでお待ちしています。


ナマーラ北海道の次の試合はココだ↓↓みんな来てねヾ(*´∀`*)ノ
KPMGブラインドサッカークラブチャンピオンシップ2016

日程:2016年3月26日(土)~27日(日)
会場:富士通スタジアム川崎(旧 川崎球場) (予定) 神奈川県川崎市川崎区富士見2-1-9 JR川崎駅から徒歩15分
出場:北日本、東日本、西日本ブロックで構成された国内リーグを勝ち抜いたクラブチーム
     海外からの招聘チーム

ブラインドサッカーの国内リーグ戦の年間優勝を決めるトーナメント決戦です!
ナマーラの応援に来てくれたら嬉しいけど、ふらっと見に来て、『自分の推しチーム』を見つけてくれたら一番嬉しいです(^ω^ ≡ ^ω^)
待ってるぜーーーーーーっと!

※僕も一応行く予定ですが、年度末なので行けなかったらごめんなさい←



おしまい
 
お付き合いいただきありがとうございました(・∀・)
「ハイハイ」で終わって欲しくないのでw、少しでも自分の時間をこのクソ生意気な若造に割いてやってもいいと思った方は、SNSなどに書き込んでくれると嬉しいです笑
僕の考え方も知らず知らずの内に偏っているはずなので、まずはみんながブラサカを見に行って、自分で一番良い落とし所考えたらいいんじゃない?




目次
  
なんと、書き始めると、伝えたいことが沢山ありすぎて1回じゃ収まりきりませんでした!笑
なので、全4回構成で掲載させていただきますm(_ _)m
年内には書ききりたい(大嘘)
1~3回までの内容があっての第4回なので、もしよければ他の話も読んでみてください。

第1回 ナマーラ北海道を応援してみたら、コンサドーレ札幌の元選手、サポーターが沢山居てなんか楽しい!って話。
第2回 日本選手権の帯同スタッフとして一緒に遠征。楽しすぎた結果、「今年の俺の思い出ベストテン」で見事1位に輝く。
第3回 北日本リーグで北海道初のブラインドサッカー公式戦。ホームゲームには異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。
第4回 ブラサカを見始めて数ヶ月の僕が感じたこと・考えたこと。そして試合応援への誘い! ←今ココ

はじめに
僕にとって応援したいと思ったサッカーチームが、たまたま特殊なルールでやっていた、ただそれだけなんです。

第3回は、『ただのサッカーサポーターが、好きなサッカーチームの試合を応援しにいった』だけの話。

特別なことをしたのではなく、偉いことをしたわけでもない。"ただそれだけ"の話
IMG_1597

第3回
北日本リーグで道内初のブラインドサッカー公式戦。異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。

これよりスタート


※注意
第2~4回はあくまで「つい最近ブラインドサッカーを見始めた"僕"」個人の私見が大きく入ってきます。チーム関係者やサポーターの総意ではありません。また、ずっとブラサカを見続けてきたサポーターや関係者の方々、また視覚障害関係者から見ると、的外れな発言、事実齟齬、失礼な発言があるかもしれません。表現は十分に気をつけさせていただきましたが、不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ございません。



Ⅰ.初の道内開催の公式戦の開催が決定。そして太鼓マンの誕生。

ナマーラ北海道が出場する大会は1年間で3つ。

春のクラブ選手権、夏の全日本選手権、そして秋の北日本リーグです。
このうち、全日本選手権とクラブ選手権は首都圏で開催される集結戦ですので、地元・北海道で試合が見られる可能性があるのは北日本リーグだけになります。
(14年までは東北・北信越リーグで、15年から北海道の参入に伴い北日本リーグに改変されました。)

北日本リーグに所属するのは、
コルジャ仙台 新潟フェニックスファイヤーズ 長野レインボー ナマーラ北海道 の全4チーム。
今季は、総当たり戦形式の全6試合を新潟ステージ、北海道ステージ、仙台ステージの3つに分けて消化し、優勝チームを決めることになりました。

そして、ナマーラ北海道vsコルジャ仙台の試合が11月15日に、札幌市南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで、北海道で初めてのブラインドサッカー公式戦として行なわれることになりました。
12241245_457206317785422_2702522884382849337_n

で。ここからは僕の話なんですけど。
今回は臨時スタッフの声もかからなかったので、試合の1ヶ月前ぐらいまでは「普通に試合見に行くか~( ^ω^)」くらいの感覚しかなかったんです。本当に。
でも、ある日、ふと日本選手権で出会った選手やスタッフのみんなのことを考えていたんですよね。一人ひとりとの思い出が蘇ってきて
11221650_419615791544475_2176252180069445834_n
11666138_420607561445298_1841136058294912566_n
12043168_1029169227134911_6830133439952717392_n
それが「やっぱり試合を盛り上げたい、いやいや、応援したい!という気持ちをムクムクと大きくさせていきました。
そのうち、「あれ、もしかして、、、
①サッカーの応援の経験があって
②ブラサカの試合をそこそこ観たことがあって
③人前で太鼓叩いても恥ずかしくないド変態(ここ重要)
って、俺しかいないんじゃね...?」と思いまして。

「変態だしやってみようかな!(゚∀゚)」になりまして。

ブラインドサッカーのクラブチームで太鼓叩いてる奴なんか見たこと無いけど、まあ日本代表戦では太鼓やってるし、とりあえず太鼓応援やってみよう!と思い立ったわけです。



Ⅱ.はじめてブラインドサッカーの試合で太鼓を叩いてみた。

チームマネージャーに太鼓の使用を確認すると、快くOKをいただきまして、本格的に準備を始めることになりました。
ただ、いつもコンサドーレ札幌やエスポラーダ北海道(ゼビオFリーグ所属のフットサルクラブ)の試合で応援しているとはいえ、太鼓どころか打楽器なんて小学生の音楽でしかやったこと無いし、そもそもどこで買ったらいいのかいくらかかるのかも分からない状態⊂⌒~⊃。Д。)⊃ドウシタライイノー(脳内再生:ウーマンラッシュアワー)

で、エスポラーダの試合でコールリーダーのYさんに太鼓について根掘り葉掘り聞いたり写真撮らせてもらったりとか、当日に雨降ってたのでコンサドーレの太鼓マンのSさんにツイッターでどうしたらいいか教えてもらったりとか。
ほんとお世話になりました......笑
12239940_922728267812675_8941748875688039899_n
アドバイスを元にヤフオクで買った太鼓(タムドラム)。音を鳴らすとうるさくて近所迷惑なので、実際に叩くのは当日までとっておいたぞ!

で、手に入れた太鼓を肩にかけて、試合会場である真駒内アリーナへ。途中ですれ違う人たちにちらちら見られまくったし、駅で子供が「ママーあれなにー?」って言ってたけど気にしない。

IMG_1588
IMG_1590
IMG_1589
現地に着いたら監督・スタッフ関係者に挨拶を済ませ、2階席へ。そして、席を構えると、ドキドキわくわくしながら太鼓を叩いてみました。
いよいよ初叩き!えいやっとスティックを振りかぶって叩いてみると.......

べにゃんっ


?!

あれ?いつも試合会場で聞いている、あの低く響くドンッじゃない。なんだこの軽くてへなちょこな音は...!もう一度。

べにゃんっ

?!?!(゜Д゚ ≡;゚Д゚)


べにゃんっ べにゃんっ べにゃんっ 

べにゃんべにゃん

......べにゃん

( ゚д゚)ポカーン 

普通に考えて、チューニングしないといけないんですよね。ただこのときの僕の知識は「太鼓にもチューニングとかあるのか...」レベル。勿論チューニングのやり方なんてわからず道具もない。ドンッではなく、べにゃんっと気の抜けた音がする太鼓と共に途方にくれました。
でも初めてなんてこんなもんだぞ!←

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

試合が近づくに連れて、だんだんとお客さんが集まってきました。試合が始まる頃には、来場者は300人以上。実は、全日本選手権の決勝戦が250名前後だったと伺っていますので、それを超えたことになります。(恐らく、今季のリーグ戦の中で一番多かったのでは?)

試合開始前には(何故かチームが一切アナウンスをしてくれなかったので笑)僕が座席を回って、ブラインドサッカー観戦時の注意点やお願いを言って回りました。
お客さんのリアクションが怖かったので、知り合いのコンササポの集団にサクラをお願いしたのは内緒。

インプレー中は静粛がマナーであること、つい声をあげそうになった場はもぐっと堪えて目力に変えるといいですよ、逆にプレーが切れたときは溜めてた分の拍手や声援を送ってください、などと言った後に、
「選手達のうち弱視か盲目の人達は、アイマスクを外したとしても、会場にどれくらいお客さんがいるのか、会場がどんな感じなのか、わからないんですよね。なので、両方の選手達のために、入場の際は拍手で出迎えていただけないでしょうか。選手の気持ちが高まると、試合がもっと面白くなって私達もたっぷり楽しめると思うので。」
とお願いをしてみました。
ありがたいことに、多くの方々に賛同していただけたようで、300人以上来ているんじゃないか?というくらいとても大きな拍手で北海道・仙台両軍の選手達を出迎えることが出来ました。

ナマーラほっかいどーコール、ナマーラコール、スタメンの選手をコールして、サブの選手をコールしている途中で審判から思いっ切り×マークが出て
でも僕は慣れない応援リードと太鼓に一生懸命でそれに全く気がつかなくて(爆)
周りのお客さんに大慌てで「×マーク出てるよ!!!」と必死に教えてもらって、やっと気がついて途中で止めて、試合が始まりました。
この場を借りて、運営の皆さん、すみませんでした(土下座)
IMG_1594
IMG_1596
12247112_458230841016303_4444875288513046401_n - コピー
試合は両チーム堅い立ち上がり。どちらも決定的な場面を作らせない展開で、前半を0-0で終えました。
試合中に気がついたのは、プレーが切れた際も、ピッチの上では声が飛び交っていること
例えば北海道がファウルをもらって良い位置でフリーキックを得た際、普段のサッカーの試合では倒された選手に「よくやった!」という意味を混めて名前をコールをするのが一般的です。でも、ブラサカでは、笛を吹いた後に、そもそもどっちのファウルでどこからフリーキックを蹴るのか、そして再開の位置まで選手の手を引いて誘導して、ボールを渡してセットして、、、という一連の作業を審判の声を頼りにコート内の全選手がやらなければいけません。となると、観客席から太鼓のような鳴り物を鳴らしていいものなのか、判断が非常に難しかった
ある程度シミュレーションしていったのですが、こんな状況の連続だし、あと交代する選手の背番号が遠くて読めなくてコールしてやれなくてめっちゃ萎えたし←、もう棒立ち状態「正直メンタルがキツいです」とだけ書き置きを残して帰ろうかと思いました。
(今思えば、試合開始から終了のホイッスルが鳴る間は、得点と交代だけ声を出す、みたいな割り切りしちゃえば良かったなーって思うんですけどね)
12227729_1054129717972195_4333242279638742040_n
12241558_1054129644638869_8611128097844726586_n
そして後半、均衡が破れます。エースの戸谷が左サイドを縦にドリブル、そのままペナルティエリアの外を右サイドへ流れて、右サイドのゴール45度の角度からシュート。ゴールに突き刺さる!戸谷は同じ形で2得点をあげ、2-0で北海道が勝利しました!
個人的に嬉しかったのは、戸谷の2点目の際に「トーヤ!トーヤ!」とコールすると、会場全体がリズムに合わせて手拍子してくれたこと。そして、その瞬間会場が一体になった(気がした)こと。なまらゾクゾクしましたヾ(*´∀`*)ノ

試合終了後は仙台の皆さんが北海道ベンチに礼をするタイミングで、コルジャ仙台コールをしました。仙台さんが遠征してきてくれたおかげで試合が楽しめた、その感謝の気持ちを込めました。ある意味、もうこれが出来ただけでわざわざ太鼓やってよかったです。
実は、フットサルのFリーグでも"試合が出来ることへの感謝"などを込めて相手チームのコールを勝っても負けてもやる文化があります。僕には、まだまだチームが少ないブラインドサッカーにも似たものを感じたので、試合前から結果がどうなろうとやるつもりでいました。

で、北海道の選手達が観客席の近くまで歩いてきて、挨拶。ナマーラほっかいどーコール。お客さんみんな手拍子でお出迎えもう最高ヾ(*´∀`*)ノ
選手達にもとっても喜んでもらえたみたいで、試合後に「拍手が沢山あって、気持ち入りました!嬉しかったです!」「太鼓良かったです!」って言ってもらえて僕も嬉しかったし、コルジャ仙台のUさんから、「太鼓いいね」って言ってもらえたのも実はめちゃくちゃ嬉しかった笑。やる前はかなり不安だったけど、やってよかったなーって思いました。
てか、良い試合を北海道でみんなで見れて楽しかったってだけで、もう満足です。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

その後ナマーラ北海道は、11月末に行なわれた仙台ステージ(僕は行ってません)で、長野レインボー戦に2-0で勝利、新潟フェニックスファイヤーズに0-0できっちり引き分け。新潟と2勝1分で並んだものの、得失点差で上回り、初参戦初優勝と期待以上の成績を残すことができました。
この結果により、クラブ選手権の本戦トーナメント出場権を獲得しました!
12313708_1057940340924466_2502031059862285446_n
12308264_1057940327591134_7393995792245750999_n
12299237_461977717308282_222951126732887492_n
やったぜ!(・∀・)

結論:ブラインドサッカーで応援活動をすると面白いぞ!みんなも応援やろう!ヾ(*´∀`*)ノ

そういうことで、共に戦った僕の太鼓は、送られてきた時に梱包してあったダンボールとプチプチに包みなおして、部屋の隅に大事に置いてあります。
次は例年だと3月に川崎でやる、クラブ選手権かなぁ。。。



おわりに


来年以降も北海道内でブラインドサッカーの試合を見れるかどうかはわかりません!
はい。そうなんです。

これはもうね、しょうがないんです。北日本リーグはかなり広い範囲でチームが分布しているので、遠征費用や遠征日数などなど、各チームに負担をしてもらわないといけないのが現状です。北海道はポーンと離れているから、人が動く場合は飛行機移動がほぼ必須になるし、ブラサカ特有のフィールドのサイドに置く壁も輸送費がかなりかかるわけです。
そのせいで、サッカーではアウェイサポーターが少なかったりとか、コンサートの全国ツアーで北海道だけ飛ばされたりとか。スポーツに限らずあらゆるジャンルで、そういった障壁みたいなものをこの土地は抱えているので。

だから、このブログを書いているのもそうなんですけど、まずはちょっとでもナマーラ面白そうだな、ブラサカ面白そうだなって興味を持ってもらって、微力ながら一人でも多くのお客さんに会場に足を運んでもらえるよう協力する(≒お金が集まりやすくする)ことはサポーターのレベルでもできるんじゃないかなと思うんですよね。「なんか北海道めちゃめちゃお客さん入るぞ!」から始まって、「北海道開催をするだけの資金を集めたから今年も試合やろうか」とか、そういうのが積み重なっていけばまたみんなで試合見れるだろうし、この土地のブラサカへの興味や熱も高まるんじゃないかなって。

だから、
まずは北海道から人もお金も集まるようになって、良い循環の流れが生まれればいいな

と、なんとなく思いました



おしまい
>第4回に続く



目次

なんと、書き始めると、伝えたいことが沢山ありすぎて1回じゃ収まりきりませんでした!笑
なので、全4回構成で掲載させていただきますm(_ _)m

第1回 ナマーラ北海道を応援してみたら、コンサドーレ札幌の元選手、サポーターが沢山居てなんか楽しい!って話。
第2回 日本選手権の帯同スタッフとして一緒に遠征。楽しすぎた結果、「今年の俺の思い出ベストテン」で見事1位に輝く。
第3回 北日本リーグで北海道初のブラインドサッカー公式戦。ホームゲームには異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。 ←今ココ
第4回 ブラインドサッカーの選手達と話を重ねて、僕はある一つの決め事をする。そして飛行機の予約をするため貯金を始めたのだった。

はじめに

このブログを読んでいる、そこのあなた!突然ですが、目が見えない人を札幌から東京まで連れて行って、サッカーの試合をさせてください!

そんなことやったことない?考えたこともない?じゃあ、あの日の僕と全く同じ状況ですね(´∀`)

これは、どこにでもいる普通の人が初体験ばかりで大変で必死の環境の中で、気づいたらめちゃめちゃ楽しんでいて、忘れられない思い出になるまでのお話です。
11221650_419615791544475_2176252180069445834_n
日本選手権の試合の様子!

第2回
初のブラサカ観戦。日本選手権遠征が楽しすぎた結果、「今年の思い出ベストテン」で見事1位に輝いた話。

これよりスタート。

※注意

第2~4回はあくまで「つい最近ブラインドサッカーを見始めた"僕"」個人の私見が大きく入ってきます。チーム関係者やサポーターの総意ではありません。また、ずっとブラサカを見続けてきたサポーターや関係者の方々、また視覚障害関係者から見ると、的外れな発言、事実齟齬、失礼な発言があるかもしれません。表現は十分に気をつけさせていただきましたが、不快な思いをさせてしまった場合は申し訳ございません。



Ⅰ.初めてのブラサカ。2014年世界選手権をネット中継で見る(`ω´)


初めてブラインドサッカーの試合を観たのは、インターネット中継。昨年11月に東京・渋谷で開催された世界選手権で日本代表の試合でした。

もうこのときの衝撃っていったら半端じゃありません。喫茶店で小さいスマホの映像にのめりこみ、熱中しすぎて口の空いていた財布を床に落としてしまいました。500円玉がどこかにいって凹みましたorz

でも、500円玉の数倍は価値のある時間でした。確実に。



ブラインドサッカー世界選手権 日本戦ダイジェスト(15:40秒と少し長い動画ですが、最初の1分だけでも観てください!)


アイマスクをしている状態で走ってる!

てか普通にドリブルして相手のディフェンスぶち抜いてる!

何度も何度もパスしてる!!なんでや!なんでできるんや!((((;゚Д))))

そして何より、ゴールした瞬間に静かにしてた観客席が爆発したように盛り上がるのめっちゃ楽しそおおおおおおおヾ(*´∀*)


想像していたものよりも遥かに見ていて面白い。大会期間中、日本代表の試合はほぼ全試合リアルタイムで観ていました。

決勝トーナメントで中国代表にPK負けした瞬間は布団の中で「むわあああああ」と言いながら七転八倒転げ回りました。足で毛布と掛け布団を部屋の隅までぶっとばしたところで、こんなにのめり込んじゃったならこのスポーツもちょっと追っかけてよう、と息も絶え絶えの中で決めました。


振り返って今思えば、あの500円玉、見つかるわけないんですよね。だってプレーの1分1秒も見逃したくなくて、全然探さなかったんだから。




Ⅱ.ナマーラ北海道の日本選手権の帯同スタッフに誘われる。開始15分、不安はいきなり頂点に。


ただの"ミーハーなブラサカファン"な僕に転機が訪れたのは、6月下旬。

翌7月に行なわれる日本選手権への帯同ボランティアスタッフの募集が始まりまして。まあ有能な人が誰か行くでしょ~と思ってたら、出発の1週間前ぐらいに高橋から電話が来て、スタッフとして協力してくれないか?と。

僕はスポーツチームのスタッフの経験は一切無く、むしろ不器用でどこに行ってもポンコツ、ポンコツと言われるのですが、それにも関わらず誘ってきたということは、よっぽどピンチなんだということはわかりました笑。

何かの縁かなと思ったし、何より去年ブラサカをネットで見て、一度現地で見てみたかったという下心もありました(・∀・)ww


後日、「スタッフって何をどうすればいいのー?」と尋ねると、「うーん、、、水とか」以外、当日まで何も説明が無くて、凄くドキドキさせられたのは名誉にかけて黙っておきます←


710日(金)の15時頃。待ち合わせの札幌駅にいると、高橋監督と若手選手達4人がやってきました。若手選手と言っても3人は学生なので、部活の遠征と引率の先生みたいな絵でした。笑


みどりの窓口で障害者手帳を見せて障害者運賃の切符を買う、という初めての経験を高橋とやった後に、パソコンでふわっと調べた視覚障害者の誘導方法で、右ひじを戸谷くんに掴んでもらい、駅のホームまで連れて行きました。

image1(1)
(画像:URL http://home.c00.itscom.net/t2oho4no/fukusitaiken/yuudou/yuudou.htm より引用)


電車に乗り込む際に高橋が「電車に乗るよー、(電車とホームの)隙間に気をつけてー」と注意していましたが、みんな慣れた様子でひょいと乗っていました。

電車に乗ると新千歳空港行きが結構混んでいて、選手達は2人座って2人立っていて。ちょっと後ろに僕と高橋が2人で立つという構図になりまして。

4人で楽しそうに話しているのを見て「なんだ、仲良いじゃん^^と僕は微笑ましく見ていたのですが、高橋の表情は固く。どうしたのかな、と思っていると、ぽつりと一言言いました。


「移動中に怪我しないように気をつけて誘導しないとな...。」


あ、と思いました。

そうなんです。彼らは電車の中で自分達の周りにどれだけお客さんがいるのかわからないんです。電車が揺れて、後ろからちょっと押されただけでも転倒するかもしれない。バランスを崩したときにどこに足をついたら安全かすら判断できない。

先程、部活の遠征のようだと言いましたが、普通の高校生は電車の中で滅多なことで怪我はしません。せいぜい、調子こいて騒いで、そのせいで怪我しちゃうぐらいでしょう。部活のそれとは大きく違うことに、この時気がついたんです。

ましてや、これから駅に着いたら、空港内を歩いて飛行機に乗り込み、羽田から交通機関を乗りついで宿泊先のホテルまで行く道中、何がきっかけで怪我に繋がるかわからない。

怪我をすると試合に出られない。私たちスタッフは一時も油断できないんだと。

僕はスタートして15分で、ようやく自分の責任の大きさに気がついたのでした。

なんだよ、「水とか~」じゃねえよ!!ヽ(`Д´#)ノ ←心の声





Ⅲ.照りつける太陽!猛暑!ここで大会についてまとめます。


東京は腹が立つぐらいの快晴!そして腹が立つぐらいの猛暑日!!
スタッフ・選手は全員無事に宿泊先のホテルへ到着し、一泊。翌日7月11日(土)、ブラインドサッカー日本選手権の会場となる、アミノバイタルフィールド(味の素スタジアムの横)へ向かいました。

昨日の電車、飛行機、バスの乗り継ぎなどを、見様見真似の誘導で乗り越えた僕としては、ホテルから会場までタクシー移動と聞いて内心ほっとしていました笑
この時点で、既に選手達の凄さに少し気がついていました。僕みたいな始めて誘導する人にも、自分の身を任せて素直について行けるんですよね。僕だったら自分の身を自分みたいな不器用ポンコツマンに任せるなんて絶対無理(´∀`)ww
それに、若手は学生orつい最近まで学生だった子達ばっかりだし、大人の選手の方々も話をしてて面白いので、何も気兼ねなく楽しい関係を築けていました。
おかげさまでスタート時点では緊張でガチガチの僕でも、なんとか東京までたどり着くことができました。

で、早朝にスタッフで大量の水とスポーツドリンクを購入しました。
大会の2日間はどうしようもないくらい酷暑で、道民には慣れていない東京の纏わり付く暑さ、とてもこれからサッカーをするとは思えない灼熱の環境。スタッフ初体験の僕でも、水分補給が非常に重要になるであろうこと。もし何らかのアクシデントがあったら、選手のプレーに大きく影響を与えるだろうことはすぐに理解できました。
11707533_419610908211630_2374361102532253405_n
アップの様子①
11698656_419610391545015_5862971876871951928_n
アップの様子②
jpg large
あの厳しい環境、写真から伝わらないのが悔しい!w

いやね、本当にね、何回も言うけど「水とか」じゃねえよ!笑
責任重大じゃねえかヽ(`Д´#)ノ
まぁいいけどねww


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


さて、一転して競技の話に参りましょう。

ブラインドサッカーの国内2大大会のひとつ、7月に行なわれる「アクサブレイブカップ日本選手権」は、加盟している国内14チームが一堂に会し、2日間かけて優勝を決めます。。
対戦形式はサッカーW杯と同じで、4チームが1グループに入って予選リーグを戦い、各組から勝ちあがった8チームで決勝トーナメントに進出します。
また、各グループで下位に終わったチームは、順位決定トーナメントへと回ります。14チーム全てに順位が付くので、殆どのチームが2日で計6試合を戦うタイトな日程です。

予選Bグループは、
新潟フェニックスファイヤーズbuen cambio yokohamaたまハッサーズ、そしてナマーラ北海道の4チーム。

新潟フェニックスファイヤーズ東北・北信越リーグ(15年秋からは北日本リーグに改編)で3連覇中の経験豊富なチーム。

buen cambio yokohama(ブエンカンビオ ヨコハマ)は日本代表キャプテン落合選手が率いていて大会準優勝の経験もあります。
動画は2ヵ月前の5月の練習試合で落合選手が北海道相手に4人全員をぶち抜いてゴールを決めるシーン。
たまハッサーズは毎年優勝候補に挙げられる言わずと知れた日本ブラインドサッカー界の超強豪
何度も優勝経験があり、「目指すは世界一のチーム」という目標設定から既に凄い。

その中に北海道((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

さて、そのナマーラ北海道ですが、なんと今大会が初めての試合になります!
平たく言いますと、公式戦をするのが初めて!
しかも周りにチームが無いので、「練習試合ですら1~2回しかやったことがない」という状況!
つまりメンバーの殆どが"ほぼブラインドサッカーの試合をやったことがない"人達ばかり!

どう考えても勝てるわけないんだなぁ(´・ω・`)

というか、
実際に試合をするとどんな感じになるかすらいまいちよくわかってないんだよなぁ( ^ω^)www

そもそも大会ルールとかもあまりよくわかってないという...。
とってもふわふわした感じでしたww

ただ、その分サッカー経験者は多かった。GKは勿論として←、監督、選手、スタッフ、果てはスポンサーまで、サッカー畑の人達ばっかりだったので、「こんな感じじゃね?」「こうやったらいいんじゃない?」を積み重ねてチーム作りをしてきたようでした。(勿論ネットを通じてブラサカの映像を見たりはしていましたが)
今思えば、そういった環境が、"(精一杯良い言い方をすると)良い意味で既存のブラサカチームっぽくないチーム"になったのかなと思います。

『常識的に考えて、6試合全てで敗戦するだろう。あわよくば1点でもゴールを決めれれば...(´・ω・`)』

チーム関係者には言えませんでしたが(ブログなので正直に言いますと)、実は僕はこっそりとこう思っていました。
楽しそうに試合の身支度を整える若手選手達を見て、「ボコボコにされなきゃいいなぁ.......」って、このときは本当にそれしか願っていなかったんです。




Ⅳ.「あれ?思ったよりもやれてないか・・・?」予選リーグで自信を掴む。

開会式などを終え、早速予選リーグ第1試合です。

新潟フェニックスファイヤーズ戦。初めての試合です!
11221901_419615808211140_1787263001180057900_n
11221650_419615791544475_2176252180069445834_n
10392440_419615824877805_1743410864928588291_n
ここでお断りですが、僕、このとき水作業が必死すぎてあんまり試合覚えてませんww。とにかく、試合もそうだけど、オーダー表とかタイムアウトとかハーフタイムのベンチ交換とか、何もかもが初体験すぎて試合じゃないところでも大変だったのは覚えてます。

結論から言うと、0-1で敗戦しました。

ただ、僕が想定していたよりも遥かに"やれている"という感覚。このときは悔しさよりも、1失点でホッとしたというか、胸を撫で下ろしました。


続いて、buen cambio yokohama戦。
12046590_1029169367134897_1847012574801463503_n
11013367_420263898146331_8062158886073265578_n
試合が始まると、2ヶ月間悔しさの中で練習を重ねてきたディフェンスが力を発揮します。北海道のディフェンス2人が落合選手に常に付き、身体を寄せて自由にプレーさせません

ドリブルに持ち込もうとする落合選手に対し、スピードを付けさせないようにマンマーク。時おり厳しくチェックをして、自由を奪い、選択肢を出来る限り少なくしていきました。(それだけ絞ってもシュートまで持ち込めてしまうのが落合選手の凄さなのですが(´・ω・`) )
ディフェンスは、岩見沢での練習試合からたった2ヶ月間で、見違えるように成長していました。

攻撃は連携が合わずチャンスを作らせてもらえませんでしたが、守備が頑張り、前半はなんと、0-0で終了! もう僕はこの時点で泣きそうになってました(´;ω;`)←早すぎ
まさかのジャイアントキリングなるか?(^ω^ ≡ ^ω^) なーんて甘い考えは後半、あっさり打ち消されます。
DF本間が、『ノーボイ(ノースピーキング)』の反則でPKを取られてしまいます

ブラインドサッカーは、選手同士の危険な衝突をさけるために、スペイン語で"行くぞ!"という意味の「ボイ!」と1~2歩踏み出す毎に言わないといけないのですが、これを言わなかった場合、危険なプレーに繋がるということで、『ノーボイ』というファウルで相手にフリーキックが与えられます。で、ペナルティエリア内で言わなかったので、PKと、、、。
かなり初歩的なブラサカ特有のミスなので、試合経験の少なさが故の、悔しすぎる反則でした。

横浜はPKをゴール上段にキッチリと決め込み、先制点を奪われてしまいます。しかし、その瞬間は、何度もつぶされながらも繰り返し続けた、粘り強い攻撃から生まれました。
ボールを持った戸谷が右サイドからドリブルで上がっていき、ペナルティエリアに入る辺りから強烈なシュート!これが、なんと、相手DFの体と被ってGKからシュートが見えず、脇をかすめてゴールネットに突き刺さりました。
猛烈に湧き上がる北海道ベンチ。待望のチーム初得点は、「シュートは打たなければ入らない」という言葉がピッタリの形で、戸谷の足から生まれました。

しかし、(引き分けいける?!)という僕の消極的な願いは、落合選手の素晴らしいドリブルの前に力尽き、2失点目
その後は両チームゴールが生まれずタイムアップ。1-2で敗戦するも、この2ヶ月間の努力は確実に実を結んでいると、チームの誰もが自信を掴みました


予選リーグ最終戦となる3試合目、たまハッサーズ戦。
11227510_420263834813004_4486788612974787099_n
11665579_420263858146335_3309471723726568132_n
1610957_420263871479667_8119181978484104403_n
もう失うものは何も無いですし、圧倒的な力の差がある中で、選手達は果敢に挑んで生きました。

たまの前線には、日本代表FW黒田選手。開始早々、相手のDFに揺さぶりをかけるような駆け引きを展開。また、足元の技術も素晴らしくて、もう、凄い上手いΣ(・∀・;) たま攻撃陣にかなり押されるも、精一杯のディフェンス。とにかくこの日はディフェンス陣が頑張りました。
前半は0-0で終了
まさかの展開に僕は完全に浮き足立って、給水を渡す手が震えていました。でも、それを受け取る選手達の手はしっかりしていました。

後半。
北海道は2-1-1のフォーメーションだったのですが、コレに対してたまの1-2-1が完璧に機能し始めます。GK芳賀が壁伝いに投げたボールは、前線で待つ福地と戸谷の足元に入る前に、たまの中央で左右に構える2人がそれぞれ勢い良く壁に飛び込んで、途中でカット。そのまま前線へ。この展開が多くなって、たまのマイボールの時間が増えて、北海道が攻めの形すら作らせてもらえない、というこう着状態が続いていきました。
しかし、本当に北海道のディフェンスは身体を張って頑張っていました。とにかく寄せて、相手を自由にさせない。場面によっては、ファウル覚悟で止めていきました。横で見ていた僕でも、相手がかなり焦っていたのがわかったので、本当に良いところまでいっていたんだと思います。
刻一刻と時間は過ぎていきます。チーム初の勝ち点、奪取なるか?

終了間際、北海道ゴール前の混戦から、ボールがルーズになりました。ここに、たま選手(たしか黒田選手...)が身体を投げ出すようにつっこんで、ボールをゴールネットへ押し込みました。相手GKと接触する可能性もある場所で、とても勇気のあるプレー。最後は、たまの選手達の、勝利への貪欲な気持ちに競り負けました。

間もなく、試合終了。0-1で負けました。点数以上に大きな力の差がありました。でも、強豪相手に最後まで苦しめた。僕は感動して、拍手をしてしまいました。潤んだ僕の目に、この日、僕の心を大きく揺さぶった光景が飛び込んできました。

それは、ベンチに挨拶にきた、北海道の選手達の顔。
めちゃくちゃ悔しそうな選手。
力の差に打ちひしがれる選手。
特に、この日負けるたびに不満な顔をしていた芳賀さんは、怒気を荒げていました。

「勝たなきゃ意味ねぇんだよ!」
と強い口調で選手達を煽っていました。

初出場のチームが、創立10年以上の強豪相手に善戦。でも北海道の選手達は、誰一人それに満足していなかったんです。

ナマーラ北海道は、予選リーグを3戦全敗。翌日は順位決定トーナメントを戦うことになりました。




Ⅴ.大会2日目。2015年7月12日、遂にそのとき。


2日目も快晴、猛暑、直射日光の3重苦!ヽ(`Д´#)ノ

前夜に、軽い食事会をした後、選手達のユニフォームを夜遅くまでコインランドリーで洗濯して。翌朝も早朝からドリンクの準備をしていた僕には、ちょっとキツかった笑。

でも、朝から選手もスタッフもスイッチが入りまくっていて、僕も会場へ向かうタクシーで「今日、絶対勝って帰ろう!」と、木村かずへい選手と言い合っていました。


Glauben Freund TOKYO
11013327_420751008097620_3979104185707449102_n
この日もディフェンス陣は、相手・東京のフォワードにしっかり寄せて、フリーでシュートを打たせず。シュートを打たれても枠の外。かなり効いていました。また、枠内を捉えたシュートも、試合をする度にどんどんGKが上手くなる抜群のサッカーセンス、芳賀さんが全てセーブ。東京の攻撃をシャットアウトします。

一方攻撃陣は、中々前に運べず苦しいながらも、惜しいシーンを幾つか作りました。しかし無得点。
結局、前半・後半、共にスコアレスドローに終わりました。

日本選手権の規定で、順位決定トーナメントは延長戦なし、PK戦となります。なんとこのPK戦、いきなり1本目からサドンデスなんです!((((;゚Д゚))))
1人目の重圧半端ねえ((((;゚Д゚))))

コイントスの結果、先攻が東京。後攻が北海道。
誰を蹴らせるのか?監督の決断は、DFとして粘り強い守備を続けていた、かずへいでした。
後々、「どうして戸谷じゃなくてかずへいを選んだか?」と尋ねると、「足の振りが速くて、アイツが一番PK上手いから」と答えてくれました。

先攻、東京の1本目
11666031_420607834778604_1688135581979957538_n
東京の選手のシュートは、ゴロになり、ゴール左に外れていきました
湧き上がる北海道ベンチ!
してやったり顔の芳賀さん!笑

そして、後攻、北海道の1本目。決めれば勝ち。見ているだけで吐きそうでした。
11143338_420750994764288_6525424417367099553_n
かずへいがボールを持ってシュートの確認をしていると、僕の横で監督が、「絶対入る。練習でかずへいが一番良かった。絶対入る。」とつぶやいていました。
振りかぶって、素早いシュートモーション、強く蹴り出されたボール。
12033188_1029169317134902_8287621498081439171_n
東京GKの逆を付く形になり、右足の先をすり抜け、ゴール左隅へ吸い込まれました。

右腕を高く突き上げたかずへいの元へ走って駆け寄り抱きつくコーラーと監督、選手。爆発したように湧き上がる北海道ベンチ。
両軍ベンチへの挨拶を終えると、選手の肩を抱きながら、「な、勝たなきゃ意味ねぇんだよ!^^」と笑顔の芳賀さんがやってきました。「俺がやったわけじゃないのに~。・゚・(ノД`)・゚・。ビャーー」と泣く監督を見て、僕は笑っていましたw
PK勝ちなので、厳密に言えば引き分けなんですが、それでも勝ちは勝ち。歴史の1ページ目が刻まれました。
11666138_420607561445298_1841136058294912566_n
勝利のVサイン!
12043168_1029169227134911_6830133439952717392_n
初勝利の直後に撮影した集合写真!
なんだかとっても感動的な話しにまとまったので、次の試合で埼玉T.Wings0-4でボッコボコに負けたことは割愛させていただきます←
もう完膚無きまでに叩きのめされました!完全に力負け!⊂⌒~⊃。Д。)⊃ やっぱりまだまだなんだなぁ、そう上手くいかないよね、と思い知らされました(´・ω・`)
「感動的な勝利の次であっさり負ける感じ、北海道のサッカーチームってどこもこうなんですかね...(´・ω・`)」とコンサドーレサポーターのコーラーの岩木さんと慰めあったのは内緒(´・ω・`)ww



そして大会最後の試合になる、兵庫サムライスターズとの9-10位決定戦。
11692730_420660194773368_5755919754435525827_n
この試合、相手に分がありつつも、お互いにチャンスがあるがっぷり四つとなりました。過酷な環境の中で2日間で6試合目。互いにディフェンスの出足が鈍くなり、そのせいで攻撃の展開が迫力あるものになりました。前半は先制されて、0-1。

ここで、北海道は福地に変えてディフェンスのかずへいを前線へ上げて左サイド。右サイドの戸谷と対にします。
かずへいは身体の強さで、左サイドコーナー付近でボールをキープします。相手の押しが弱まったところで一気に反転、ゴール前へ持ち込み、シュート。
10537299_420750931430961_2422043890807827387_n
12027540_1029169440468223_2773782443732762803_n
兵庫GKの右脇を抜けてゴール!!ヾ(*´∀`*)ノ
これで1-1の同点!試合は振り出しに戻りました。

同点のまま試合は終盤へ。残り5分を切り、PK戦も見えてきた時でした。
北海道のコーナーキックの流れから、ゴール前が混戦に。兵庫の選手がGKの死角になり、かずへいのシュートがゴールに吸い込まれました。
1-2、逆転。初の複数得点試合となりました。もうほんと、めちゃめちゃ嬉しかった。ベンチを飛び出してかずへいに抱きつきに行きたくなった。

でも、劇的な展開(泣)が待っていたのはここからでした orz
急にふわふわし始めて
、相手選手への寄せが甘くなり、なぜかゴール前で兵庫FWをどフリーに。全く同じ形立て続けに2失点。相手の逆転ゴールが決まった瞬間に試合終了。
2-3。まさかまさかの大逆転負け
( ゚д゚) ←俺こんな顔してた。
勝てた試合だった。チームの誰もが悔しそうな顔をしていた。気がついたら俺もめちゃめちゃ悔しがっていた。
コンササポの岩木さんと、「終盤に逆転される感じがコ(以下自粛)」と慰めry


こうしてナマーラ北海道の初めての日本選手権は、1勝5敗の10位で幕を閉じました。



Ⅵ.異次元の決勝戦を観戦。充実感と満足感に包まれながら、北海道へと帰還したのでした。

大会は決勝戦以外は4コート同時進行で試合を進めますが、決勝戦だけはメインコートで、大会の一番最後に行なわれます。
今年の決戦の組み合わせは、Avanzareつくばvsたまハッサーズ
遠征の目的の一つだった、ブラインドサッカーの試合観戦。この2チームの対戦は、全てのプレーが異次元でした。もうね、他のチームと全然違った。
凄すぎて僕の低い文章力では形容しきれないので、両チームの印象的だったプレーを。
つくばが、右サイドの浅い位置から、中央にゴロでクロス。GKがエリア内で捕球する前に左から走りこんできた選手が合わせてシュートして得点!クロスを上げるチームなんか初めて見た!((((;゚Д゚))))
たまの選手が自陣でボールを奪うと、高速ドリブルで左サイドをぶち抜いて一気につくばゴール前へ!普通のフットサルでドリブルするスピード。観客も「おーっ」
( ゚д゚) ←俺こんな顔してた。(本日2度目)
凄すぎて金払ってでも見たいレベル
北海道の弱視の選手と一緒に観戦したのですが、「俺あのレベルでプレーできる気がしないです・・・笑」って。「いや、練習しろよ」って言ったけどw
こんなに素晴らしい試合が、無料開放していて、観客250人。これ、試合を終えて閉会式待ちの選手・スタッフも入れてこの数字だからね。もったいねーww
東京近辺のサッカー好きの人達はまだ気がついていないようです。

あー、最高だったーーー( ^ω^)
最高だったなーーーーー( ^ω^)

・・・・・・(^ω^ ≡ ^ω^)チラッチラッ

最高だったなーーーーーー(^ω^ ≡ ^ω^)


試合が1-1で延長に入ったところで、僕はバタバタと調布駅へ。
帰りの飛行機の時間から逆算すると非常に余裕が無くて、僕は先に駅へ行って切符の準備等をする役目になったからです。
正直言うと、最後まで試合を観たかったし、全然会場から出たくなくて、入り口から出るときに遠くから試合の音が聞こえてきて、後ろ髪を引かれる思いでした。駅員さんの手助けを借りて切符を買い、みんなを待っていると、めちゃくちゃ楽しみまくっていた自分がいたことに気がつきました。わけもわからないうちに東京まで連れてかれて、重たい水を何度も何度も運んで、夜遅くまで洗濯して、でもめちゃくちゃ楽しかった。

北海道への帰り道、電車や飛行機の中で楽しそうにちょっかいをかけたりじゃれあう選手達を見ていると、大会期間中の悲喜こもごもの思い出が鮮明に思い出されました。
だんだん板についてきた誘導で、選手達を新千歳空港まで連れてきたところで解散。その後、札幌までの電車の途中で、若手選手達とブラサカの熱い話をずっとしてしまって笑
「決勝戦のあのプレー、めちゃくちゃ凄かったな!」とか
「あの試合のあの場面、こういうプレーだったけど、こういう選択肢もあったんじゃないか?」とか
「もっとあの場面は行っていいよ、相手嫌がってたんだからさ!」とか。
めちゃくちゃ盛り上がって、今思えば周りの席の方々に申し訳なかったかも←

札幌駅で監督・若手選手達を笑顔で見送ったところで、僕の3日間の日本選手権遠征は終了しました。
年末の今、1年間を振り返っても、これ以上に楽しかった日はありません。もう楽しかった楽しかった。この経験が、11月の北日本リーグの応援へと続くのでした。
第3回も見てねっ(・∀・)



おわりに (おまけ)

そうして家に帰り、服を着替えてベッドに飛び込みました。疲労感と充実感に包まれて、幸せな気分に浸っていると、僕の頭にある一つの疑問が沸いて来ました。

「僕は一体、何に感動したんだろう?」

僕が2日間で見てきたのは、『アイマスクをしているのにドリブルが出来て凄い』とか『健常者と障害者が混ざり合ってスポーツをしていて凄い』とか、そういうレベルのものではなかった。というか、それだけだったら僕はあんなに興奮していないと思う。
じゃあ何を見てきたんだ、と思うと、結局『試合会場にはボールとフィールドがあって、プレイヤー達のプレーがただひたすら面白かった』という当たり前の結論に帰結してしまいました。

サッカーを見に行ったら、サッカーが面白かった。だから感動しました、興奮しました、サイコーでした。
結局のところ、なんだかそんなつまらない感想になっちゃうんですね

北海道の選手達のプレー一つ一つが見ていて自然と応援したくなった。
足元に転がってきたボールに気がつかず、そのままゴールラインを割ってしまうのを見て頭を抱えたり。
ゴールの瞬間は、世界中の人間の中で一番幸せかもしれないと思うほど、両手を挙げて思い切りガッツポーズをしたり。
選手がベンチに帰ってきたら一心不乱に水を手渡しまくったり。
相手選手のラフプレーにはブチ切れって食って掛かろうかと思ってしまったり。
審判の判定に納得行かないと、なんでだよ!と心で叫んで、両手を掲げて抗議してしまったり。
全部、サッカーが面白かったから
サッカーが死ぬほど面白かったから。
というか、ナマーラ北海道がめちゃくちゃ面白かったから。
それだけ。だから、

別に『障害者だから~』『見えてないのにボール蹴って凄いよね~』『障害者と健常者が混ざり合うのが~』とかじゃ無いんですよね
誤解を恐れずに言えば、そんなものはどーでもいい


それに気がついたことと、ナマーラを大好きになったことが、今回の遠征に参加した最も大きな収穫だったんじゃないかなと思います。
この辺の話しの続きは第4回で。



おしまい
>第3回につづく



目次

なんと、書き始めると、伝えたいことが沢山ありすぎて1回じゃ収まりきりませんでした!笑

なので、全4回構成で掲載させていただきますm(_ _)m

年内には書ききりたい!笑 ←書けませんでしたーww


第1回 ナマーラ北海道を応援してみたら、コンサドーレ札幌の元選手、サポーターが沢山居てなんか楽しい!って話。
第2回 日本選手権の帯同スタッフとして一緒に遠征。楽しすぎた結果、「今年の俺の思い出ベストテン」で見事1位に輝く。 ←今ココ
第3回 北日本リーグで北海道初のブラインドサッカー公式戦。ホームゲームには異例の観客300人を動員!そして僕は太鼓を叩く。

第4回 ブラインドサッカーの選手達と話を重ねて、僕はある一つの決め事をする。そして飛行機の予約をするため貯金を始めたのだった。

このページのトップヘ